基本情報
島名:走島(はしりじま)
都道府県:広島県
市区町村:福山市
指定地域名:走島郡島
面積:2.16 ㎢
周囲:7.8 ㎞
標高:180 m
人口:343人(2020年度・国勢調査)
鞆の浦の南東にある「ごちそうの島」
広島県福山市の鞆の浦から南東に6km程離れた場所に位置する有人離島。集落は、北西の本浦地区・東の唐船地区・南西の浦友地区からなり、フェリーが寄港するのは唐船地区です。かつてはこの地区に幼稚園・小学校・中学校がありましたが、いずれも2015年に閉校しています。
主要産業は水産業で、中・小型漁船による網漁業と海苔養殖が主力となっています。江戸時代、福山藩主の水野勝成が、沼隈郡常石の村上太郎兵衛義光に「御馳走料」として島の開発・統治の権利を与えたことが、島の名前の由来です。
グルメ情報
・海苔
地場産業として長い歴史がある走島の海苔。近海に張った網から一番最初に積んだもののみを使用しており、凝縮された磯の風味とシャクシャクとした歯応えが特徴。
・しらす
カタクチイワシの稚魚で、身が柔らかく旨みが強いのが特徴。蒸して釜揚げしらすとしたり、天日干しにしてちりめんにしたりして味わうことが多い。
・太進館の会席料理
島内にある民宿で提供され、日帰り利用も可能。島の特産であるワタリガニ・タコ・タイなどを一度に味わえるのが魅力。
みどころ
・村上庄旧宅
走島を開拓した、村上太郎兵衛義光の屋敷。当時は3,000坪に及ぶ大きな屋敷であったが、現在は「村上庄屋旧宅」として毘沙門や母屋が残るのみ。
・天女が浜
弓なりに広がる美しい海岸。正面には無人島の宇治島が、東南には笠岡諸島の六島が見える。天気が良い日には、四国山脈も眺めることができる。
・唐船の伝説
唐船地区にはかつて大きな潮待ちの港があったが、大地震によってなくなってしまった。波が穏やかな日には、海中に狛犬や鳥居が見えるという伝説がある。