基本情報
島名:津島(つしま)
都道府県:愛媛県
市区町村:今治市
指定地域名:越智諸島
面積:1.49 ㎢
周囲:6.5 ㎞
標高:176 m
人口:7人(2020年・国勢調査)
穏やかな島時間が流れる「瀬戸内の楽園」
瀬戸内海のほぼ中央、来島海峡の北東入り口付近に浮かぶ島。大島の吉海港から旅客船で約10分の海上4㎞に位置し、来島海峡内に点在する島々の中では一番大きい島です。元亀・天正年間には河野水軍の武将・田房隼人正の城が築かれ、城主滅亡後は大島や大三島からの入植で、北東の湾内に集落が作られました。
瀬戸内の海上交通の要衝として、古くから海運業で繁栄。戦前には機帆船による北九州産の石炭輸送が盛んで、最盛期には人口700人を越えました。しかし昭和30年代になり帆船の時代が終わると、海運業は衰退し急激に人口が減少。現在ではほんのわずかな人が、瀬戸内の楽園として穏やかに暮らしを営んでいます。島民には真宗の信仰があり、殺生を嫌ったことから漁業は行わず農業と海運業で発展。昭和40年代までは、ニホンカワウソが生息していたといわれています。
グルメ情報
・津島いちじく
現存する木はわずか7〜8本で、「幻のいちじく」として重宝される。独特の甘みがあることからブランド化され、高値で取引されたことも。
・柑橘類
サンサンと降り注ぐ日差しと、瀬戸内の爽やかな風を受け、艶やかに育まれる。甘みと酸味のバランスが素晴らしく、ジュースにしても美味。
・ビワ
温暖な気候と潮風に恵まれて、味のしっかりしたビワが栽培される。肉厚な果肉にかぶりつくと、ジュワッと果汁が溢れ出る。
みどころ
・津島大山積神社
かつて村上彦右衛門が一族らと共に三島から移住し、山林荒地を開拓して祠を建てて奉祀した。毎年10月11日が例祭。
・津島小学校跡地
昭和38年に閉校。最盛期には100人の生徒が通い、閉校時にも60人の児童が在籍していた。87年の歴史を閉じ、今は広場になっている。
・津島潮流信号所
昭和39年に、島の西側に設置された灯台。瀬戸内海を航行する船舶の安全を見守っている。