基本情報
島名:大下島(おおげしま)
都道府県:愛媛県
市区町村:今治市
指定地域名:関前諸島
面積:1.75 ㎢
周囲:7.2 ㎞
標高:203 m
人口:46人(2020年・国勢調査)
“なにもない”が最高に贅沢な、ミカンの島
関前諸島の東端に位置する島で、今治港から高速艇で約45分。西に小大下島、東に大三島を有します。島全体が花崗岩に覆われており、中央部のわずかな平地にのみ家屋が密集。入り母屋造りの瓦屋根が多く、外観には統一感があります。中には鯉が波間を泳ぐデザインの瓦や、ご利益をもらえそうなえびすさんの瓦も。島内に点在する共同井戸の多くは今も現役で、島の人たちに欠かせない存在となっています。
島には古くから浄土真宗の信仰があり、殺生が嫌われたことから漁は行われず、農業が主要産業に。島の大半がミカン畑に覆われており、柑橘類の栽培が島の経済を支えています。集落内には、熟すまでみかんを貯蔵しておく「みかん蔵」があり、散策しながら見て回るのも楽しみのひとつ。早津佐神社では毎年2月の第2土曜日に安全と豊作を願って弓祈祷神事が行われ、9月の第2土・日曜日には秋祭りが開催されます。
グルメ情報
・ミカン
雨が少なく日当たりのよい温暖な気候によって、甘くみずみずしい果実が育まれる。甘みと酸味のバランスに秀でている。
みどころ
・大下島灯台
来島海峡の西の入り口に位置することから、1894年(明治27年)に設置された。海峡付近では歴史の古い灯台のため、ファンも多い。
・みんなの広場
大下島灯台の下にある広場。昭和41年に公開された映画『仰げば尊し』のロケ地となった際、主演の森繁久彌が書き記した詩碑がある。
・海賊の洞穴
港の北部にある洞窟。海賊がいたかは不明だが、奥が深く、どこまで続いているか謎。財宝が隠してあるという噂も。
・早津佐神社
港の近くにある大きな神社。9月に行なわれる秋祭りでは神輿が島中を巡幸し、獅子舞が出て、夕方の宮入りまで一日中賑わう。