UGCや口コミをマーケティングに活用し島の魅力を発信する方法

UGCマーケティング

UGCや口コミは、島の魅力を第三者視点で伝えてくれる重要な情報源です。

近年では、10代〜30代で90%以上と多くの人がSNSを利用しており、ユーザーによるリアルな投稿が広く拡散されるようになりました。こうした投稿が認知向上や集客のきっかけになるケースも増えています。

広告に多くの予算をかけにくい島の中小規模事業者にとって、UGCはコストを押さえながら魅力を伝えられる有効な手段といえるでしょう。

とはいえ、ただ投稿を待つだけでは、効果的なUGCはなかなか生まれません。
UGCをマーケティングに活用するには、ユーザー体験に寄り添い、思わず共有したくなる仕組みづくりを考えることが大切です。

この記事では、UGCと口コミをマーケティングに活用し、島の魅力を伝えるための実践的な方法を、実際の事例を交えながら紹介します。

UGCとは?


UGC(User Generated Content)とは、一般ユーザーが生成・投稿したコンテンツのこと。

たとえば、島を訪れた旅行者がSNSに投稿した写真や動画など、ユーザーが自発的に生み出すコンテンツ全般を指します。

ユーザーが実際に良いと思った瞬間や景色、食べ物などを共有している点において、企業が広告として用意した素材やインフルエンサーに依頼して発信するコンテンツと大きく異なります。

口コミとの違い

UGCとよく似た用語に「口コミ」があります。

口コミは、ユーザーが行う評価や感想の共有を指し、口頭での伝達も含む広い概念です。一方で、UGCは写真や動画など、オンライン上でユーザーが作成して投稿するコンテンツ全般を指します。

UGCと口コミはどちらもマーケティングにおいて重要な要素ですが、特にUGCはSNSで拡散されやすいという強みがあり、島の魅力を発信する上で役立つでしょう。

UGCや口コミがマーケティングにおいて注目される理由


近年、マーケティングにおいてUGCや口コミが注目されている主な理由は以下の3つです。

  • 信頼されやすい情報であるから
  • 意思・購買決定に影響するから
  • 企画・販売戦略を見直すうえで役立つ情報源になるから

順に詳しく解説していきます。

信頼されやすい情報であるから

UGCや口コミは、広告や宣伝ではなく、利用者の実体験であることから信頼されやすいという特徴があります。
利用者が感じたことをそのまま共有するUGCは、消費者に安心感を与えやすく、共感されやすい傾向に。

さらに、株式会社ICAの調査によると、最近では広告に対して「紛らわしい」「一方的で信頼性が少ない」と感じているユーザーも多く、UGCは広告に対する嫌悪感を回避する手段としても有効です。

このように、UGCや口コミは信頼性が高く、ユーザーに好まれやすいことから、マーケティングでの活用が進んでいます。

参照:PR TIMES【Z世代は広告を「スキップ」する?】広告タイプ別の”不快度”から見えた、Z世代の価値観に受け入れられやすい広告とは

意思・購買決定に影響するから

UGCは、投稿を見た人の意思・購買決定に大きく影響します。

株式会社Utakataの調査では、 Z世代60%が旅行プランを立てる際にSNSを使用することがわかっています。

Instagramを利用する人(33.12%)が最も多く、Google検索で表示される旅行サイト(31.21%)やYouTube(12.10%)、TikTok(11.46%)も人気。

場所を写真でチェックできる、情報量が多い、映えスポットやご当地グルメなどがひと目でわかることが、次の行き先を選ぶ後押しとなっています。

また、ハッシュタグ検索で関連スポットを幅広く探せる点も、意思決定につながる理由の1つです。
こうしたリアルな体験に基づくUGCは、Z世代を中心に旅行プランを決定する際に重要な役割を果たしています。

参照:PR TIMES【調査結果】Z世代の60%が旅行プラン決めにSNSを使用!映えスポットなどの写真が多い「Instagram」が大人気

企画・販売戦略を見直すうえで役立つ情報源になるから

UGCや口コミは、企画や販売戦略を見直す上で大きなヒントになります。

実際に島を訪れた人がどんな体験をし、どんな点に魅力を感じたのか、逆にどんなことを不満に感じたのかといった情報を収集することで、事業者側が気付きにくい視点を把握しやすくなります。

また、投稿内容の傾向を追うことで、求められている体験の質や期待値の変化もつかみやすくなり、新しい取り組みを検討する際の判断材料として役立ちます。

旅行者の自然な発信から得られる気づきは、島を舞台にサービスをPRしたい個人や事業者にとって欠かせない手がかりと言えるでしょう。

UGCや口コミをマーケティングに活用する方法


UGCや口コミをマーケティングに効果的に活かすための方法を3つ紹介します。

  • UGCが生まれるきっかけを作る
  • UGCや口コミを収集する
  • UGCを素材として活用する

UGCが生まれるきっかけを作る

UGCをマーケティングに活用するには、島を訪れた人が投稿したくなる仕組みを整えることが大切です。

印象に残る体験や映えスポット、思わずシェアしたくなるポイントがあると、旅行者は自発的に写真や感想を投稿しやすくなります。

また、キャンペーンやハッシュタグの設定など、SNSでの投稿を促す工夫も効果的です。

ただし、UGCは「ユーザーが主体的に発信する情報であること」に意味があるので、無理に誘導するのではなく、あくまで投稿しやすい場を用意することを心がけましょう。

UGCや口コミを収集する

投稿されたUGCを活用するためには、情報を整理して収集することも重要です。
SNSの投稿を収集・可視化することで、どのような人がどんな内容に反応しているのかを把握しやすくなります。

具体的には、投稿者の年齢層や性別といった属性を確認することで、想定していたターゲットと実際に反応しているユーザーとの間にズレがないかを見極めることができます。

また、投稿が多い時期や時間帯を見れば、話題になりやすいタイミングやユーザーの動きが活発になる時期を読み取ることも可能です。

一方で、SNS上には好意的な感想から改善点や不満の声まで、多様な声が日々投稿されており、すべてを手作業で追うのは簡単ではありません。

こうした背景から、SNS上の膨大な投稿を効率的に把握・分析する手段として、ソーシャルリスニングツールの活用が注目されています。

複数のプラットフォーム上の投稿を横断的に把握し、露出状況や話題の広がり、ユーザーの関心の傾向などを確認することが可能です。

一例としては、Meltwaterのソーシャルリスニングツールのようなサービスが挙げられます。
ツールを取り入れることで、UGCをただ収集するだけでなく、施策に活かせる状態へと整えられます。

UGCを素材として活用する

収集したUGCはそのままにせず、マーケティングで素材として活用しましょう。
島を訪れた人のリアルな体験や言葉は、広告に比べて信頼性が高く、島の魅力が具体的に伝わりやすいです。

公式サイトやSNS、パンフレットなどに掲載することで、旅行客の視点から信頼感のある情報として伝えることが可能に。

UGCを丁寧に収集し、適切な場面で活用すれば、単なる口コミ以上の価値を生み出し、PRの訴求力を高めることができます。

戦略的に良質なUGCを生み出す3つの施策


良質なUGCを得るために、個人や事業主ができる具体的な取り組みを3つ紹介します。

  • ハッシュタグを効果的に使う
  • ユーザー参加型のキャンペーンを企画する
  • SNS映えする体験を提供する

ハッシュタグを効果的に使う

良質なUGCを生み出すには、ハッシュタグを活用しましょう。

体験を連想しやすいフレーズやキャンペーン名など、参加しやすい言葉を設定することで、利用が広がりやすくなります。また、事業者には関連投稿を見つけやすくなるというメリットも。

さらに、公式アカウントでタグ付き投稿を紹介したり、店舗やイベントで掲示したりするなど、自然と使いたくなる動線をつくることも効果的です。

ユーザーにとって負担なく使いやすいハッシュタグを準備することで、UGCが生まれやすくなります。

ユーザー参加型のキャンペーンを企画する

UGCを生み出す手法として、ユーザー参加型のキャンペーンは定番ながら効果が高い施策です。
テーマが明確で参加方法が簡単であれば、普段あまりSNSに投稿しない層にもアプローチできます。

たとえば、「写真投稿」「体験シェア」「アイデア募集」など、ユーザーが自分の言葉で発信しやすい企画はUGCと相性抜群。

抽選や特典といったインセンティブを用意する場合でも、応募のハードルは極力低く設定すると参加数が伸びやすくなります。

また、投稿後は紹介やリポストなど、企業側がしっかり反応することも大切なポイントです。

こういったキャンペーンは単発で終わらせず、ユーザー接点を深める機会として定期的に行うことで、質の高いUGCを増やせるでしょう。

SNS映えする体験を提供する

UGCを増やすには、SNS映えする体験を提供することが欠かせません。

といっても、必ずしも新たなフォトスポットや特別な演出を用意する必要はなく、島本来の良さを発見してもらうことが大切です。

たとえば、昔ながらの街並みや港の風景、何気ない路地や坂道など、日常の風景や空気感そのものが、訪れた人にとっては「写真に残したくなる体験」になることも。

こうした「島らしさ」を活かした体験は、無理なく共有されやすく、結果として自然な形でUGCが生まれやすくなります。

実際に、作り込まれた観光地ではない、人の暮らしや自然が感じられる島の風景が、SNSをきっかけに注目を集めた事例もあります。

UGCをきっかけに島の魅力が広まった事例:家島/兵庫県


UGCがきっかけに島の魅力が広まった事例として挙げられるのが、瀬戸内海に浮かぶ家島(兵庫県)です。

2025年に入ってから若い旅行者の姿が増え、地元の人は突然の変化を不思議に思うほどでした。その背景には、家島を訪れた人たちが体験をSNSで発信し、その投稿が広く拡散されていたことがあったのです。

きっかけとなったのは、レンタル自転車での島巡りや昭和の風情が残る街並みを切り取ったTikTok動画でした。

ゆったりと流れる時間や離島なのに日帰り旅行できる気軽さなどがTikTokユーザーに刺さり、夏休みはレンタル自転車が借りられなくなるほど多くの人が島を訪れました。

家島のように、観光地としてのPRがされてこなかった地域でも、訪れた人の自然なSNS発信が新たな魅力を引き出し、訪問のきっかけを生み出すケースは増えています。

島の魅力を発信するカギはUGCにあり!

今回は、UGCや口コミをマーケティングに活用するための考え方や具体的な施策について紹介しました。
ユーザーのリアルな体験から生まれる投稿は、広告では届けにくい魅力を自然な形で伝えてくれます。

ハッシュタグの活用、投稿したくなる体験設計、収集ツールの導入など、小さな工夫を積み重ねることで、良質なUGCを増やすことが可能です。

特に、島の事業やサービスは外から実態がわかりにくい場合も多く、実際に訪れた人による投稿は島について知ってもらうきっかけ作りに最適です。

日常的にUGCが生まれる環境を整えながら、継続的なマーケティングにつなげていきましょう。

島を舞台にした企画なら、はなれじま広報部が現地取材から企画づくりまで幅広くお手伝い可能です。
ぜひお気軽にご相談ください!

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