【男鹿島】大学生を「島流し」してみたら、想像の100倍ワイルドだった。

北海道から沖縄まで、全国の島を津々浦々。
どうも、はなれじま広報部のハテシマサツキです。

まずは早速、今回の舞台となった島の写真をお見せします。

採石場の写真


切り立った岩山。

古びたトラック


荒廃した大地。

鹿たち


こちらをじっと見つめる鹿たち。

画面が全部茶色い!!!!!

なんだここは…!?
いったいここで何が起こるのか!?

今回はこの「謎の島」に、何も知らない大学生を島流しするという企画です。

大学生、「島流し」に遭う。

早速、島流しの対象者…いえゲストにお越しいただきました。

こちらを向く平田くん
平田くん
平田くん

平田です!よろしくお願いします!

平田くんは、神戸の大学生。島にはほとんど行ったことがないそうです。

早速ですが、平田くんには島流しにあってもらいます!

ハテシマサツキ
ハテシマサツキ

なんという理不尽。何もしていないというのに。

島流しとは?
罪を犯した人を、都から遠く離れた島へ送る「流刑(るけい)」の一種。平安〜江戸時代にかけて、政治犯や僧侶、知識人などが対象となった。

さすがに現在ではそのような刑は日本に存在しませんし、割とどの有人離島でも帰ってくることができるので、そもそも成立しないでしょうね…。

なんなら最近は、ポジティブな意味合いで「島流し(SHIMA-NAGASHI)」というワードが扱われることも多くなってきたように思います。かつて島流しに遭った罪人が、島で新たな観点を得たり、反対に島に文化をもたらしたりしたように…島に触れることで、新たな観点が芽生えるかも?という趣旨です。

ちょっと真面目な話をしすぎましたね。閑話休題。

今回、平田くんが何か悪いことをしたわけではないのですが、事前情報なしでいきなり島に行くことになったので、島流しと銘打つことにしました。

平田くん
平田くん

未知すぎて楽しみです!

肝心の島流し先は、兵庫県は家島諸島に浮かぶ男鹿島(たんがしま)

果たして、どのような旅になるのか…。私たち「はなれじま広報部」メンバー(ハテシマサツキ・たがみとうま)もワクワクです。

男鹿島行きのフェリー

 

今回の舞台、男鹿島(読み方:たんがしま)ってどんなところ?
兵庫県姫路市の南方に位置する有人離島で、人口は2020年時点で27人。「男鹿島」という島名は、西暦270年ごろに雄の鹿が姫路から現在の男鹿島付近まで海を泳いで渡ったという言い伝えから付けられたそう。島全体が良質な花崗岩からなり、古くから採石業が盛ん。
ハテシマサツキ
ハテシマサツキ

さぁ、レッツ島流し!

ナンバーなし車が走り回る島

フェリー乗り場の広場


兵庫県・姫路港から定期船で20分ちょっと。片道1,300円でした(2025年9月時点)。島に降り立つと、駐車場のような広場を目の当たりにします。待合室やお土産屋がある島に慣れていると、その殺伐とした光景に驚くかもしれません。

そして平田くん、早速違和感を覚えます。

ナンバーのない車
平田くん
平田くん

あれ…?ナンバーが…ない…?

そう、この島にある車はほぼナンバーが付いていないのです。

駐車されている車はもちろん、走っている車すらナンバーがありません。島内の道路は私道のため、ナンバーがなくても走れてしまうのだとか。

平田くんと田上
平田くん
平田くん

とんでもないところに来ちゃったなぁ…

こりゃあすごい…

たがみ
たがみ

圧巻の採石場

まずは勘で島の西側へ。早速、大きな岩山が見えてきます。

そう、今回訪れた男鹿島を語る上で外せないのは、絶対的な存在感を放つ採石場です。かつて男鹿島で産出された石材は江戸時代の大阪城石垣や、関西国際空港の埋立工事にも利用されたのだとか。

切り立った岩山


2025年時点、採石場は現役で稼働しているため、もし島流しされる際は、日曜日がおすすめです。事前に姫路市観光協会に問い合わせたところ、平日は採石関連のトラックや重機が走っていて危険だそう。

平田くん
平田くん

にしても、圧巻の景色だなぁ…

ここまで大規模な採石場を間近で見られるのは、たしかに貴重かも。

巨大なトラック


公道では見ないサイズのダンプカー。実際見るとめちゃくちゃでかいです。

採石場を歩く平田くん


非日常なワイルドさに、平田くんを含めはなれじま広報部一行は圧倒されていました。

予約不要のオアシス

島の西端、ある程度まで進むとガッツリ採石場に入ってしまうので、引き返します。

平田くん
平田くん

喉がカラカラだ…

当日の気温は30度近く、水を求めて採石場を歩く平田くんは、さながら荒野をゆく旅人のよう。そこに、一筋の光が差し込みます。

カフェ


なんと上陸当初まだオープンしていなかった飲食店が、営業を開始しているではありませんか!オアシスを見つけた私たちは、吸い込まれるようにその店「LeBlanc(ルブラン)」へ。

飲食店がない島も多い中、食事や飲み物を楽しめる店は非常に貴重な存在です。

店員さんにお聞きしたところ、夏季期間中は火曜日を除いて基本的にいつでもオープンしていて、それ以外の期間は予約営業なのだとか。夏は海水浴客が多く訪れて賑わうそうです。

ノンアルコールカクテル


ノンアルコールのカクテルをいただく一行。荒野のような場所から歩いてきた私たちにとって、ここは紛れもなくオアシスでした。

カフェで一服
平田くん
平田くん

リゾートみたい!この島流し、最高!

よかったよかった。HP全回復。

やたらワイルドな鹿公園

カフェで休憩していると、オーナーさんに「反対側には鹿公園と民宿があるので、ぜひ行ってみてください」と教えていただきました。

せっかくなので、今度は港から東側にある「男鹿島鹿公園」と民宿「青井荘」を目指します。鹿公園と聞くと、どうしても奈良公園をイメージしてしまいますが、男鹿島の鹿公園ではどんな鹿に出会えるのでしょうか。

平田くん
平田くん

かわいい鹿と触れ合いたいです!

期待に胸をふくらませ、島の道をずんずんと進んでいきます。

鹿公園


…あった。

平田くん
平田くん

なんか思ってたんと違う。

鹿の群れ


荒れ地に20頭ほど、鹿が群れています。地面どうなってるんだ。
フェンスを覗き込むと、なんだかこっちが檻の中に入っている気分になってきます。

平田くん
平田くん

なんか睨まれてません…?

気のせい、気のせい。

ハテシマサツキ
ハテシマサツキ
鹿を覗き込む平田くん


フェンスに近づくと、鹿たちが群がってきます。突進してくる鹿と私たちを隔てるのは、錆びたフェンスだけ。

平田くん
平田くん

動物園では得られないようなハラハラ!

ちなみに、鹿公園での餌やりは禁止です。そもそも餌っぽい餌はないですし、餌やりできたとしても怖すぎるのですが。

人っ子ひとりいない民宿エリア

採石場


物理で後ろ髪を引かれる前に鹿公園を後にして、目的地である青井荘を目指します。島全体が採石場になっているため、どこを歩いていても切り立った崖を目にすることになります。

平田くん
平田くん

開発をするのに代償が伴うことを実感しますね…。

水場を埋め立てるということは、どこかから土や石が捻出されているということ。平田くんはこの先、「どこか」ではなく、この島に思いを馳せることになるかもしれません。

民宿エリア


鹿公園から20分ほど歩くと、宿泊施設の建物が見えてきます。
取材時点(9月)では海水浴シーズンは終了しており、静けさが民宿エリアを包みます。

平田くん
平田くん

建物があるのに人だけいないのは、世界滅亡感ありますね。

古びたバス


放置されたバス。かつてはたくさんの人を乗せ、島内を走っていたのでしょうか。

猫


ベンチに座って休憩していると、どこからともなく野良猫が現れ、私たちの元へ近寄ってきました。

猫を見る平田くん
ねこ
ねこ

にゃあ

かわいい。

平田くん
平田くん

静かな昼下がり、平和な時間が流れます。
私たちと猫以外、誰もいません。


背後には、やはり岩山。
ギャップがすごい。

刺激が強すぎたか…?

海辺で黄昏れる平田くん


休日にもかかわらず、私たちの他にはちらほら釣り人がいたのみ。その日の観光客はゼロかと思われます。そんな場所に島流しされてしまった平田くんは、果たして何を思うのか。

平田くん
平田くん

これまで離島に行く機会はほぼなかったんですが、非日常な体験ばかりで刺激的でした。学びも多かったです。

どんなことを学べました?

ハテシマサツキ
ハテシマサツキ
平田くん
平田くん

日本にはこういう島があって、僕の想像を超える光景が広がっていて。僕が知る世界の外側に対する解像度が上がりましたね。他の島にも行ってみたいです。

めっちゃしっかりしたコメント。

ハテシマサツキ
ハテシマサツキ
平田くん
平田くん

あとはシンプルに楽しかったです。ここまで人がいなくて、商業施設がないと楽しみ方も自由ですね。

刺激が強すぎて愚痴が出てきたらどうしようと思っていたので、一安心。愚痴どころか、とても前向きなコメントをもらえて、島流しした甲斐がありました(?)

そんな平田くんは、兵庫・神戸で英会話ジム ECGの副代表を務めています。「島×英語という切り口も試してみたい」と言ってもらえたので、ぜひ一緒に企画をしたいですね。

島に流された結果、新たな視点が身についた平田くん。
次は、あなたの番かもしれません。

フェリー


企画・取材・執筆:ハテシマサツキ
協力:平田 蒼坪(英会話ジム ECG 副代表)

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