飛島(とびしま・長崎県)

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基本情報

島名:飛島(とびしま)
都道府県:長崎県
市区町村:松浦市
指定地域名:平戸諸島
面積:0.5㎢
周囲:5.9㎞
標高:85m
人口:33人(2020年度・国勢調査)

伊万里に浮かぶ炭鉱の記憶──。緑と静寂に包まれる小さな孤島

飛島は、長崎県本土の「今福」と「福島」、離島の「鷹島」のちょうど真ん中に位置します。今でこそ島のほとんどが緑に囲まれていますが、元々は江戸時代から石炭が豊富に採掘できる炭鉱の島でもありました。島の東部には採掘作業時に排出された土が積み上がってできた「ボタ山」や、かつての桟橋跡が残っており、炭鉱として人々が盛んに行き交いしていたことがわかります。

また、以前は小学校もありましたが、人口の減少に伴って閉校しています。アクセスは、今福港、鷹島の殿ノ浦港、御厨港からそれぞれフェリーで向かうことが可能です。飲食店や宿泊施設は存在しないため、上陸時にはあらかじめ帰船の出航時間を調べておくことが重要となります。

グルメ情報

・ヒラマサ
ボタ山すぐ傍の漁場で穫れる養殖のヒラマサ。引き締まった身にはしっかり脂が乗っており、艶が美しい。松浦市調川町で養殖事業を営む「松浦養殖」で新鮮な刺し身を購入できる。

・ちりめん
伊万里湾ではちりめんが豊富に穫れる。島のお母さんたちが丁寧に選別した無添加のちりめんは、ご飯のお供やおつまみにぴったり。

・いりこ
飛島近海で獲れたちりめんをすぐに茹で揚げ、乾燥させて作る。だしを取るためだけじゃなく、食べても美味しいのが長崎県産のいりこの特徴。

みどころ

・のんびりと過ごす猫たち
かつては炭鉱として栄えた飛島だが、現在は数多くの猫たちが暮らすおだやかな島となっている。

・若宮神社
飛島に存在する神社。創建は享保元年の1766年とされており、歴史は約3世紀前にも遡る。

・島東側に残る炭鉱遺構
島の東側には、飛島が炭鉱として稼働していた時代の名残が少しばかり残されている。飛島炭鉱は昭和44年に閉山したため、現在ある遺構は約50年も前のものとされる。

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