基本情報
島名:弓削島(ゆげじま)
都道府県:愛媛県
市区町村:上島町
指定地域名:上島諸島
面積:8.68㎢
周囲:18㎞
標高:325m
人口:2,599人(2020年度・国勢調査)
来島者数: 114,103人
塩作りの歴史と美しい自然を感じられる島
上島諸島に浮かぶ全周18kmの弓削島は、古くから塩作りが盛んで、鎌倉時代には京都・東寺の荘園として東寺に塩を奉納していた歴史を持つ島です。2021年10月には、弓削島と百貫島、さらにその周辺海域を含む荘園遺跡が「弓削島荘遺跡」として国の史跡に指定されました。
また、島の東側に位置する「法王ヶ原」は、美しい松林が広がる景勝地として、愛媛県の名勝に指定されています。松林に面した「松原海水浴場」は、環境省の「快水浴場百選」にも選ばれており、キャンプや海水浴を楽しむ観光客に人気のスポットです。
さらに、弓削島は愛媛県有数の海苔の生産地としても知られています。特に島の北東部に位置する大谷地区では、毎年10月から翌年2月頃まで海上に設置された養殖場を見ることができ、島の冬の風物詩となっています。
本土との間には複数のフェリーが運航しているほか、ゆめしま海道を利用すれば車でのアクセスも可能です。
グルメ情報
・弓削海苔
瀬戸内の穏やかな海と豊富なミネラルを含む海水で育った、弓削島特産の海苔。厚みがあり、風味豊かな味わいが特徴。伝統的な製法で作られた弓削海苔は、色鮮やかで口どけが良い。焼き海苔や味付けのりのほか、佃煮やスープなどにも加工され、島の土産物として人気を集めている。
・弓削塩
古くは京都・東寺にも奉納されてきた弓削島伝統の塩。昔ながらの平窯製法でじっくり炊き上げられた塩は、まろやかな甘みと深いコクを持つ。白塩以外に、紅塩、ひじき塩、あまも塩などさまざまな塩が販売されている。
みどころ
・松原海水浴場
樹齢約300年の松並木・法王ヶ原の前に広がる、環境省の「快水浴場百選」に選定された海水浴場。穏やかな波と弧を描いて伸びる美しい砂浜、そして水質の良さが特徴で、夏には海水浴客でにぎわう。家族で楽しめる水上遊具や「エコフィールド松原ファミリーキャンプサイト」もあり、レジャーに便利。
・弓削神社
法王ヶ原の中に鎮座する神社。平安時代の高僧であり、怪僧としても有名な道鏡を祀ったとされる「道鏡伝説」など多くの伝説や言い伝えが残っている。
・京ノ小島
高濱八幡神社の裏にある小さな小島。周囲に広がる海と、そこに浮かぶ小島のコントラストが美しい。大潮の干潮時のみ現れる道は「エンジェルロード」と呼ばれ、パワースポットとして人気がある。