基本情報
島名:与島(よしま)
都道府県:香川県
市区町村:坂出市
指定地域名:塩飽諸島
面積:1.13 ㎢
周囲:6.6 ㎞
標高:71 m
人口:65人(2020年度・国勢調査)
来島者数:2,294,400人(与島PA立ち寄り人数を含む)
瀬戸大橋の真ん中、車で降りられるパーキングエリアの島。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島。本州と四国を結ぶ瀬戸大橋のほぼ中間地点に位置し、瀬戸大橋では唯一自家用車が降りられるパーキングエリアがあります。
花崗岩(かこうがん)からなるこの島は、かつて人名(にんみょう)と呼ばれる独自の地位を幕府から与えられ、塩業・採石業・海運業で栄えました。
江戸時代には税を納める必要がなく、幕府へ船員として労力を提供する代わりに自治的な運営を行っていました。
与島石と呼ばれる良質な花崗岩の産地としても知られ、大阪城の石材にも使用されたといわれています。
江戸後期には塩田が開かれ、塩の生産が主要な産業となっていました。
また、戦時中には軍事施設が設置され、戦後は観光地として発展してきた歴史があります。
瀬戸大橋開通後は高速道路のパーキングエリアとなり、現在は観光地としての魅力が高まっています。
与島の歴史と景観は、瀬戸内海の島々の変遷を物語る貴重な一例です。
グルメ情報
・釜玉うどん
こしのある麺と新鮮な卵が絶妙にからむ、言わずと知れた一品。与島の釜玉うどんは愛媛産みかんたまごを使った特に濃厚な味わい。
・塩飽いりこ
塩飽諸島で獲れるいりこは高品質なことで有名。これを使った出汁は格別な味わいで、うどんやみそ汁の味を引き立てる。
・与島ラーメン
伊吹産のいりこで丁寧にダシを取ったあっさりでありながらコクのあるラーメン。
みどころ
・与島プラザ
日本初の海上高速道路のパーキングエリアで、地元の特産品やお土産を購入できる。展望台からは瀬戸内海を360度見渡すことができる。
・鍋島灯台
1872年に設置された近代灯台で、赤と緑の光が交互に点滅する珍しい灯台。普段は立ち入り禁止で年に一度だけ一般公開される。
・瀬戸大橋スカイツアー
春と秋に開催されるこのツアーでは、瀬戸大橋の建設技術や歴史などを楽しく学べる。管理用通路を通り、海面から175mの高さまで登ることができる。