基本情報
島名:魚島(うおじま)
都道府県:愛媛県
市区町村:上島町
指定地域名:魚島群島
面積:1.36㎢
周囲:6.5㎞
標高:170m
人口:138人(2020年度・国勢調査)
来島者数:3,129人
村上水軍の財宝伝説が息づく漁師の島
魚島群島に浮かぶ全周6.5kmの魚島は、美しい海に囲まれた漁師の島です。島の中央に位置する「篠塚公園」には、瀬戸内海の芸予(げいよ)諸島を拠点に活動した海賊「村上水軍」の財宝伝説が残っています。
また、亀井八幡神社の境内にある花崗岩製の宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、南北朝時代に活躍した武将・篠塚広重の墓と伝えられており、国の重要文化財に指定されています。
そして、自然豊かな魚島では、デベラ(タマガンゾウビラメ)を縄に通して干す「デベラ漁」や、壺を海底に沈めてたこが入り込むのを待つ「たこ壺漁」も盛んです。本土との間にはフェリー「ニューうおしま」が運航しており、因島から弓削島を経由して1日4便が定期就航しています。
グルメ情報
・デベラ
魚島近海で獲れるカレイの一種。手のひらを広げたような形からその名が付いた。冬になると漁港内には縄に通されたデベラ干しの光景が広がり、魚島の風物詩として親しまれている。干したデベラは叩いて身をほぐし、炙って食べると美味。古くから冬の貴重な珍味として愛され、土産物としても人気を集めている。
・真蛸
デベラと並び、魚島を代表する漁の一つ「たこ壺漁」で獲られた真蛸。身が大きく、味が濃いのが特徴。島の大半の漁師が携わる重要な産業でもある。
・鯛
潮流の速い燧灘(ひうちなだ)で育った鯛。厳しい環境で育った鯛は身が締まっており、その味わいは格別。
みどころ
・亀居八幡神社
元禄6年に創建された神社。厄除や海上安全の神として広く信仰されている。境内にある宝篋印塔は南北朝時代の武将・篠塚広重の墓と伝えられており、国の重要文化財に指定されている。また、神社の周辺にはクスノキやウバメガシなどの大木が生い茂り、神聖な雰囲気を感じることができる。
・魚島観光センター
島内唯一の宿泊施設。魚島港のすぐ側にあり、島の観光拠点として便利。館内の食事処では、新鮮な海の幸を使った活魚料理が味わえる。