基本情報
島名:高島(たかしま)
都道府県:長崎県
市区町村:平戸市
指定地域名:平戸諸島
面積:0.25㎢
周囲:3㎞
標高:55m
人口:21人(2020年度・国勢調査)
高島。住民の記憶と遺構が繋ぎ止める海軍の歴史
高島は、平戸島の南部に位置する人口21人の小さな島です。平戸島南部にいくつかある島のなかで唯一の有人離島であり、島民は主に漁業で生計を立てています。
2000年代初頭には井戸が老朽化し、飲料水の確保が難しくなったことから集団離島の危機もありました。しかし、海水淡水化プラントが設置されたことで現在まで有人島として営みが続いています。
そんな平戸島は、太平洋戦争中に海軍の駐屯地にもなった過去を持ち、島の一部にはその遺構が遺されています。しかし、それらの遺構が何に利用されていたかを記す資料は存在せず、高島に住む島民たちの記憶だけが今と過去を繋ぎ止めています。
飲食店や民宿などはなく、定期船も運行していないため、基本的には日帰りの釣り目的で向かう人がほとんどです。島に渡る場合は平戸島の釣センターに依頼し、宮の浦からフェリーで向かうことになります。
グルメ情報
・イシダイ
体表の縞模様が美しいイシダイ。釣人からは「モトバン」と呼ばれる高島の南西部で釣れる高級魚。臭みが少ないため、刺し身はもちろんのこと、煮魚にしても美味。
・ヒラスズキ
高島が属する平戸地域のヒラスズキは、通常より大きい1m級のサイズで出現することが少なくない。夏に旬を迎える魚で、タイに似た味わいが特徴。
みどころ
・島民よりも多い猫たち
島民を上回る猫たちが生息。のどかな島の雰囲気の中、至る所で猫たちの姿を見かけることができる。
・四階建て
島の南部にポツンと遺されたコンクリート造りの建物。実は太平洋戦争の最中に建てられた海軍の遺構であり、高島や周辺の島の人々からは「四階建て」と呼ばれている。かつては見張り台兼兵舎として使用され、屋上には砲台跡も残存。島の南側や沖合からハッキリ視認できるが、建物への道は険しく通常の装備で向かうことはできない。