基本情報
島名:粭島(すくもじま)
都道府県:山口県
市区町村:周南市
指定地域名:
面積:3.33 ㎢
周囲: ㎞
標高:138 m
人口:240人(2020年度・国勢調査)
古くから漁業で栄えたフグ延縄漁発祥の島
山口県南部の半島・大島半島の先端部に位置する粭島。徳山湾の一部分を成し、本土とは小瀬戸橋で繋がっています。粭島は古くから漁業で栄え、遠洋漁業の最盛期には日本海や東シナ海まで漁船を送り出していました。明治から昭和初期には北海道や朝鮮まで航路を拡大した会社もあったといいます。
粭島はフグの延縄漁(はえなわりょう)発祥の地としても有名です。島内には「フク延縄漁発祥の地」を示す石のモニュメントが設置されており、モニュメントには愛嬌のあるフグの絵が彫られています。なお、フグを「フク」と記すのは、古くから西日本のフグ漁が盛んな地域ではフグを「福」になぞらえて「フク」と呼ぶ習慣があったためです。
グルメ情報
・雑魚(じゃこ)のフライ
島周辺で捕れた、サイズの小さな魚を集めてかきあげ風にしたフライ。柑橘風味のソースと一緒にさっぱり召し上がれ。
・せいろそば
早朝から手打ちされたそばはコシがあり、のどごしがよい。つゆには近隣の平生町産イリコが使われており、風味が豊か。
・たこ飯
近海で獲れた新鮮なたこを白米に炊き込んで頂く。素朴で海の旨みが濃縮した味わいがこの土地ならでは。
みどころ
・石丸好助(いしまるよしすけ)像
粭島に生まれた石丸好助は北洋漁業を成功させ、島の発展に寄与した人物。島内北西部の貴船神社にその貢献を称えて像が設置されている。
・貴船神社祭り
毎年夏に開催され、300年以上の歴史がある大漁祈願のお祭り。白装束に身を包んだ男達が神輿を担いで海を渡る様子が有名で、「海を渡る神輿」と呼ばれている。
・小瀬戸橋
本土と粭島を繋ぐ約70mのコンクリート橋。昭和10年架橋。橋を渡ってすぐ左手のところに「フク延縄漁発祥の地」のモニュメントが設置されている。