基本情報
島名:小呂島(おろのしま)
都道府県:福岡県
市区町村:福岡市
指定地域名:筑前諸島
面積:0.43 ㎢
周囲:3.3 ㎞
標高:109 m
人口:158人(令和2年・国勢調査)
来島者数:3000人(年代不明)
福岡県で一番小さな、海と共に生きる島
本土から船で約65分、北西40㎞の玄界灘に浮かぶひょうたん型の島。対馬暖流の影響で一年を通じて暖かく、冬も雪が積もることなく暮らしやすい気候です。
漁業を生業とした島で、1月~4月は個人で。4月~12月は旋網(まきあみ)漁と呼ばれる、島の漁師が力を合わせた団体漁を行います。団体漁の文化があるのは、福岡では小呂島だけ。一方で女性は、海女として海に潜る人も。年間を通じて約80種の魚が水揚げされる、玄界灘の恵みが宝です。
また野鳥の宝庫でもあり、福岡県の絶滅危惧種「ビロウ」が生育。島は観光地ではないため、常設の宿泊施設も食堂もありません。ゆるりとした島時間を過ごせます。
グルメ情報
・ぶり
福岡市で獲れるぶりの80%を占める。脂が乗って絶品。島では手軽に食べてもらえるよう、焼きほぐした「ぶりフレーク」として、白飯などにぶっかける。
・ひらめ
冬が旬。食べるとモチモチ、噛み続けると旨味がじゅわ~。玄界の冬の魚として、フグと並ぶ代表魚。近年は鯛より人気を集めている。
・こねくり
島で愛される漁師飯で、甘口しょう油に生魚を漬けたもの。その日獲れた魚に、しょう油やみりん、胡麻をたっぷりと。お茶漬けにしても美味。
みどころ
・砲台跡
島には戦時中に「陸軍の砲台」と「海軍の防備衛所」が設置されており、当時の名残が点在。弾薬庫や砲具置き場など、歴史ロマン感じる風景が残る。
・小呂島公園
2005年に作られた小さな公園。高台にあるため、島の周囲に広がるエメラルドグリーンの海を一望できる。
・御奉楽(ごほうらく)の三番叟(さんばそう)
毎年8月18日は御奉楽といい、海難無事故・無病息災のために「三番叟」を舞う。島内にある嶽宮神社、七社神社、恵比須神社にて行われる。