小川島(おがわしま)

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基本情報

島名:小川島(おがわしま)
都道府県:佐賀県
市区町村:唐津市
指定地域名:玄海諸島
面積:0.92 ㎢
周囲:4 ㎞
標高:61 m
人口:263人(2020年度・国勢調査)
来島者数:5,300人(2016年)

今もなお残るクジラ文化。遺構が語り継ぐクジラの島。

佐賀県北部呼子町の北沖合いに位置する島。呼子港から定期船「そよかぜ」で約20分の距離にあります。
古代から船の往来が多かった玄界灘の要衝としても知られ、海上交通や漁業において重要な役割を果たしてきました。

1595年に長崎から伝わった捕鯨技術によって江戸時代から昭和30年代までは捕鯨業が盛んでしたが、時代の流れと共に衰退し、現在では主にケンサキイカの一本釣りの他、ウニやアワビ、イワシ漁が栄えています。

現在では捕鯨はもうしていませんが、かつて島の中心であった捕鯨の歴史を伝える遺構が多く残されており、重要有形民俗文化財に指定されています。鯨見張所や鯨鯢(げいげい)供養塔は2006年に水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選ばれました。

また、クジラにまつわる歌「鯨唄」が地域の文化として今も歌い継がれています。中でも捕らえたクジラを捌く際に歌われた労働歌である「鯨骨切り唄」は広く知られています。

近年では遊休農地の見直しにより、都市との交流を図る農業体験ができる施設が完成しました。宿泊施設としても利用でき、島の特性を活かした地域づくりが進んでいます。

グルメ情報

・鯨料理
霜降り肉のような見た目の鹿の子、コリコリした食感の皮、ベーコンにも加工されるウネなど様々な部位を楽しめる。

・巻ずるめ
するめの皮と足を内側に入れ糸で縛って丸く巻いて甘く煮たもの。「何事も丸くおさまるように」と正月やお祝いの日に食される郷土料理。

・海の幸
イカの活き造り、アワビの刺身、濃厚で甘いウニ、プリプリ食感のサザエのつぼ焼きなど、島で獲れる新鮮な魚介が魅力。

みどころ

・鯨見張所
文字通り鯨を見張るための場所。窓が横に細長い造りになっていることで、水平線だけを集中してのぞくことができる。山から海を見張るため「山見」とも呼ばれる。

・鯨鯢(げいげい)供養塔
1863年に建立された、鯨への供養のための石塔。捕鯨業で栄えた島の歴史を物語る貴重な文化財である。鯨はオスのクジラ、鯢はメスのクジラを意味する。

・田嶋神社
港の近くにあるこの神社には海の安全を見守る宗像三女神が祀られている。三つの鳥居をくぐると迫力のある大きな石灯篭があり歴史を感じさせる。

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