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瀬戸内海に浮かぶ野忽那島は、忽那諸島のなかでは最も小規模な有人島です。島面積は小さいものの、眺望が良く美しいビーチにも恵まれており、小さな楽園のような雰囲気を味わえます。

野忽那島は、日本で初めてシーサイド留学を実施した島として有名になりました。シーサイド留学とは、日本全国から離島での生活に興味のある小学生を募り、1年間里親のもとで島の生活を経験する制度です。21年間続いたシーサイド留学ですが、野忽那小学校の廃校に伴い終了となりました。現在でもシーサイド留学卒業生たちの第二の故郷として懐かしまれています。

・皿山遊歩道
映画「船を降りたら彼女の島で」のロケ地としても有名な野忽那島。島の北端にある展望台から続く遊歩道には、映画の登場人物の名前がつけられている。

・皿山展望台
高低差の少ない野忽那島だが、標高71.4mの皿山展望台からの眺望は絶景。頂上には戦時中に使用された監視所跡が残されている。

・ヌカバ海水浴場
島の東側に位置しており、毎年7月上旬から海水浴場としてオープンする。あまり知られておらず、静かな雰囲気を好む海水浴客から好まれている。

・丸山古墳
ヌカバ海水浴場近くに位置する貴重な遺跡。損傷が少なく、鉄の剣や人骨などが出土している。松山市の指定史跡。

・田ノ島
島の北東に突き出ている金比羅鼻。その先に見えるのが野忽那島の属島である田ノ島だ。無人島であり、野忽那島周辺の自然の豊かさを感じさせる。

・野忽那島灯台
島の南端にひっそりと建つ小さな灯台。大正時代に建築された歴史ある灯台だが、今も白造りの美しい姿を保っている。訪れる手段は徒歩のみで、干潮時にしか到達できない。