基本情報
島名:中島(なかじま)
都道府県:熊本県
市区町村:上天草市
指定地域名:天草諸島
面積:0.21 ㎢
周囲:2.4 ㎞
標高:43 m
人口:4 人(2020年度・国勢調査)
定期船もない、道もない。ひっそりと静かな住民4人の島
天草諸島の北エリア、前島の北東に浮かぶ中島。かつては12名ほどの島民が居住していた中島ですが、現在の島民は2世帯4名のみとなっています(2020年国税調査)。定期船が運航していないため、本土や他の島とは島民個人の船で行き来しています。水道は通っており、海底送水でまかなわれています。
この島には道がなく、かつて道だった場所も草で覆われています。島の西側に釣りができる岩場がありますが、たどり着くには干潮時に磯を歩くしかありません。観光客で賑わう天草諸島のなかで、ひっそりと静かな時間が流れています。
みどころ
・エビの養殖場跡
島の西側と北側の2カ所にある。中島では25年ほど前までエビの養殖が行われていたが、伝染病で全滅してしまったことをきっかけに辞めてしまったとのこと。北側の養殖場がある海は瀬島との間の水路のようになっており、海の色が碧く中島で一番の美しさ。
・神社跡
島の南側にはかつて神社があったという。現在は石段や屋根瓦が残されているのみ。
・キャンプ場跡
中島には1992年まで植物園やキャンプ場があった。現在も南国の雰囲気を醸し出すシュロの木が植えられており、バンガロー跡と思われる建物が残されている(朽ちており、利用は不可)。キャンプ場周辺の砂浜は黒っぽく、波は穏やかで波音が静かに聞こえる。
・岬
島の北側にある自然の岬。熊本県と書かれた石柱が立てられており、岬先端からは永浦島を眺められる。西側には美しい砂浜が広がり、人の少なさからプライベートビーチのような雰囲気。
・入り江
東側にあり、船が停泊できるスペースがある。待合所のような小屋があるが、今は使われていない。舗装はされていないが徒歩で散策できる道がある。
・瀬島
中島の北東側に浮かぶ無人島。1980年代までは人が住んでおり、みかんの栽培やクルマエビの養殖を主産業としていた。