基本情報
島名:黒島(くろしま)
都道府県:長崎県
市区町村:松浦市
指定地域名:平戸諸島
面積:0.82㎢
周囲:4.5㎞
標高:73m
人口:32人(2020年度・国勢調査)
玄界灘に浮かび上がる小さな台地。静かに時が流れる石の島。
長崎県松浦市の北側に位置する人口約30人程度の小さな島で、長崎県に存在する3つの「黒島」のうちの一つです。アクセス手段はフェリーで、同じ松浦市「鷹島」の阿翁港や、長崎県本土の御厨港から向かうことができます。
元々は採石が盛んに行われていた島で、お墓などに使う墓石材を多く産出していました。現在は採石従事者よりも漁業従事者が多く存在しており、釣人も多く訪れる島となっています。
海岸は40mから60mほどの断崖となっており、島全体が台地であることから港以外からの上陸は難しくなっています。宿泊施設や飲食店は存在しないため、黒島に向かう場合は食事の準備や帰路の確認を忘れないようにしましょう。
グルメ情報
・アジ
黒島が属する長崎県松浦市はアジの水揚げ量が日本一になったこともある「アジの名産地」で、黒島の釣りスポットでも実際にアジを釣ることができる。黒島付近は対馬海流とリマン海流の重なりによって潮の流れが速く、その流れに鍛えられたアジは締まった身が最大の特徴。
みどころ
・各島々を見渡せる玄界灘の風景
島の北側から見渡す玄界灘には、近辺の島々が浮かぶ。東側には佐賀県の馬渡島が、西側には同じく長崎県の的山大島が望める。
・市杵島神社
黒島の南側にある島唯一の神社。九州・宗像の神様が祀られている。
・石堂氏の墳墓
かつて島を納めていたという石堂氏の墳墓。島の中心部の小山に祀られている。
・山頂にも広がる畑の風景
黒島には頂上と言えるような場所は存在しないが、その代わり標高の高いところまでのどかな畑の風景が広がっている。