基本情報
島名:黒島(くろしま)
都道府県:長崎県
市区町村:五島市
指定地域名:五島列島
面積:1.12 ㎢
周囲:5.0 ㎞
標高:99 m
人口:0人
かつては島民200人だった島
黒島は、長崎県五島市富江町にある離島です。2022年に唯一の島民(70代の女性)が亡くなったことで、無人島になりました。長崎県五島市内で新たに無人島が生まれたのは、奈留町の葛島で集団移転が行われた1973年以来になります。
1960年代の黒島には約200人が暮らしており、いわゆる町営船で長崎県五島市富江町との往来ができるようになっていました。しかし、過疎化と少子高齢化の影響から島民および利用客数は減少の一途をたどり、1992年には年間のべ5,720人だった利用者数は、2020年にのべ約150人まで減ることになります。
それから収支改善のめどが立たなくなり、国の補助航路としての認定も困難になったことで、2021年9月30日で市営の定期航路も廃止される結果となりました。
現在は無人島である黒島に渡るためには、海上タクシーなどを利用する必要があります。
みどころ
・鴨神社
別雷命を祀る小さな神社。住宅の間に鳥居がある。1986年までは富江神楽の奉納も行われていた。板壁には、そう古くはない白木の面影が残っている。
・富江小学校黒島分校
平成10年4月に閉校となった分校。学校跡の建物はすでに廃墟化している。校舎前に立派な閉校記念碑あり。
・五島16代藩主・五島囲公にまつわる地蔵堂
永正四年に五島の16代藩主だった囲公が妹婿の反逆に遭い、この地で自刃したことに関連する地蔵堂。