基本情報
島名:比岐島(ひきじま)
都道府県:愛媛県
市区町村:今治市
指定地域名:来島群島
面積:0.3 ㎢
周囲:3.5 ㎞
標高: 58 m
人口:0人(2020年度・国勢調査)
古くから人が住み、漁業とみかんで栄えた島
愛媛県今治港から東へ約7kmの沖合に浮かぶ有人離島。令和2年に人口が0になり、現在は無人島となっています。1596〜1615年頃に松を植林したことをきっかけに人が住み始め、みかんの栽培や漁業で発展してきました。
最盛期には人口が70人を超え小学校や中学校も置かれていましたが、ライフラインは整備されず、電気は自家発電、水は井戸水が使われていました。昭和40年頃から人口が減り始め定期船も途絶え、昭和54年に小学校、57年に中学校が閉校になったことでさらに人口減少が進みました。
現在は無人島化していますが、家屋や学校、神社、みかん畑など人々の生活の跡がまだ色濃く残っています。
みどころ
・比岐島灯台
島で標高が最も高い場所に建っている灯台。平成27年に改築され、平成28年に光源をLED として運用を開始した。灯台まで続く森の中の小道は趣たっぷり。
・比岐島分校跡
船着場付近に集合している民家群の端にある、美須賀小学校比岐島分校の跡地。桜の木を背負った木造平屋の校舎は、窓枠の白が際立っていて美しい。入口に立つトーテムポールも風情を感じる佇まい。
・三島神社
比岐島分校跡の隣にある鳥居をくぐって3分ほど歩いた高台に社殿がある。神社の脇には狛犬が置かれており、裏手には太陽光発電パネルが設置されている。
・三角点
三島神社の裏に一等三角点「比岐島」が、比岐島灯台のそばに三等三角点「比岐島」があり、三角点マニアにも人気のスポット。
・比岐発電所
電気が通っていない比岐島で、住民の電力をまかなっていた発電所。ディーゼルの発電機が備えられている。
・みかん畑
かつてはみかんの栽培が盛んで、比岐島のみかんは美味しいと市場での評価も高かったという。現在でも島のみかん畑を見ることができる。