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 西表島の北5.4kmに浮かぶ鳩間島。かつてはカツオ漁で栄え人口も700人以上を数えたこともある島ですが、現在の島民は50人ばかりという八重山諸島最小の有人島です。

歩いても十分に回れるほど小さい島ではありますが、エメラルドグリーンに輝く水面や手付かずの砂浜が残る、美しい海岸の風景は多くの観光客を魅了しています。アオサンゴの群落が存在するなど海洋生物の多様性も魅力の一つで、ダイビングやシュノケーリングの名所も点在しています。

近年はドラマやヒット曲の舞台となり、2006年には石垣島と西表島を結ぶ高速船の一部が鳩間島に寄港するようになったこともあり、観光客も次第に増えるようになりました。

ただサンゴ石を積んだ石垣やヒンブン（魔除け）などに特徴ある沖縄ならではの素朴な伝統家屋が立ち並び、静かでのんびりとした空気が流れる島の風情は変わらず残っています。以前よりは訪れやすくなりましたが、冬場は海が荒れやすく欠航も多いため時間には余裕を持って訪れるようにしましょう。

・ウムイ醤油
鳩間島にある飲食店が製造するだし醤油。白身魚の刺身や冷奴、卵かけご飯にかけると、旨みや甘みが広がり食材の味を際立たせてる。

・ウムわれポン酢
ウムイ醤油同様、鳩間島で作られるポン酢。焼き魚やお浸しに使うと原料に使われるシークワーサーの香りが素材をうまく引き立てる人気の調味料。

・八重山そば
鳩間島を含む八重山地方で食べられる沖縄そばの一種。丸い断面の麺や甘い豚骨スープ、豚の赤身肉とかまぼこの細切りのトッピングなど、通常の沖縄そばと違う特徴が随所に見られる。

・鳩間島灯台・火番森
1948年に建てられた島のシンボル。集落から木々の間を進んだ島の中心部の丘の頂上に建てられており、付近から青い海に囲まれた島を一望できる。

・武家家跡（ぶしぬやー）
2010年に復元された島の北部、港の反対側にある城状の遺跡。かつて海上の船を監視した見張台があったとされている。上記の鳩間島灯台と並ぶ海を眺望する名所。

・屋良浜
鳩間島の西部にある、島で最大の砂浜。遠浅で波も穏やかなため、海水浴やシュノーケリングを思い切り楽しめる。対岸の西表島に日が沈む夕日の美しさでも名高い。