インスタ集客の鍵はユーザー心理!成功事例2つから学ぶ「シェアしたい」気持ちの作り方とは?

集客に有効とされているInstagram。しかし実際にインスタ運用をはじめてみると、思ったようにフォロワーが伸びず、Instagramが集客につながるイメージがもてない方も多いのではないでしょうか。

結論、Instagramを活用した集客は可能です!

本記事では、私たち「はなれじま広報部」が実際にインタビューをおこなって得たインスタ集客成功事例を2つご紹介します。インスタ集客の鍵となる考え方や、集客のために活用したいInstagramの機能も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

インスタ集客はいかにユーザーに拡散してもらうかが鍵!

自社のInstagramに魅力的な投稿を繰り返すことはもちろん大切ですが、それ以上に注力したいのはユーザーに「Instagramでシェアしたい!」と思わせる仕掛けを作ることです。ひとつのアカウントが持てる影響力には限りがありますが、たくさんのユーザーにユーザー自身のアカウントで自社に関連する投稿をしてもらえれば、その影響力は計り知れません。

拡散力が強いSNSといえばX(旧・Twitter)を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、Instagramも実は大きな拡散力を持つSNSです。本章ではInstagramの拡散性について、3つの観点から解説します!

観光地なら位置情報(ジオタグ)が有効

ジオタグとは、観光地や店舗の位置情報を示すの機能です。たとえば、カフェでスイーツを食べたユーザーがスイーツの写真をInstagramに投稿する際、お店のジオタグを追加することでフォロワーやほかのユーザーと位置情報を共有することができます。

ジオタグは検索性がよく、第2のハッシュタグともいわれています。特定のジオタグで検索するとそのジオタグをつけて投稿したほかのユーザーの投稿が一覧で表示されるようになっており、観光地や店舗の集客には非常に適しています。その利便性から、「ジオタグで検索して旅の行き先を決める」ユーザーもいるほどです。

のちほど、ジオタグを活用した集客に成功している2つの離島事業者の事例をご紹介します。

ハッシュタグを制して検索性UP

Instagramでユーザーに自社の情報を検索してもらうには、ハッシュタグのコントロールが欠かせません。Instagram上のハッシュタグと自社の情報が適切にリンクしていないと、ユーザーにとっては検索性が悪くなってしまいます。情報があふれるInstagram上でハッシュタグをコントロールする方法を2つご提案します。

ハッシュタグキャンペーンを展開する

ユーザーに使って欲しいハッシュタグがある場合は、ハッシュタグキャンペーンを展開するのがおすすめです。たとえば、以下のようなイメージです。

  • カフェを経営しているなら…
    ハッシュタグ『#●●カフェ』をつけてInstagram投稿したらワンドリンクプレゼント!
  • 夕陽が美しい観光名所なら…
    ハッシュタグ『#○○岬の夕陽』をつけてInstagram投稿したらお土産店で使えるクーポンプレゼント!

このようにハッシュタグを限定することによって、ハッシュタグと伝えたい情報がリンクしやすくなり、ユーザーも検索しやすくなるためおすすめです。

ユーザーに使って欲しいハッシュタグを自社の投稿にも盛り込む

すでにInstagram上に自社に関連するハッシュタグが存在している場合は、使って欲しいハッシュタグを自社の投稿にも積極的に盛り込みましょう。公式アカウントが使っているハッシュタグを参考に自分の投稿にハッシュタグをつけるユーザーも多く存在するため、ハッシュタグをコントロールしやすくなります。

「いま」をUPしたくなるストーリーズ

24時間で消えてしまうストーリーズ機能は、「いま目の前で起きていることをリアルタイムで発信したい」と考えるユーザーに重宝されている機能です。ユーザーに「これはストーリーズで投稿したい!」と思わせ、ユーザーのアカウントにてストーリーズ投稿してもらえれば、臨場感のある情報発信が可能になります。

たとえば、季節性を活かしたイベントやお祭りを開催したり、旬の素材を使った見た目もかわいい食べ歩きスイーツを提供したり、「いま/ここでしか得られない体験」を付加価値として提供することで、通常投稿はもちろんストーリーズ投稿も促せるようになるでしょう。

Instagramの集客に成功した離島事業者の成功事例

それでは、実際にInstagramを活用して集客に成功した以下2つの離島事業者の事例を紹介します。

  • 広島・向島「後藤鉱泉所」
  • 香川・小豆島「道の駅小豆島オリーブ公園」

【事例1/向島】昭和レトロ体験を付加価値としたインスタ集客および物販の成功事例(後藤鉱泉所)

広島県の向島で地元特産品などとコラボレーションしたサイダーを販売している後藤鉱泉所。2021年に事業継承した4代目社長の森本さんは、後藤鉱泉所に来たお客さまが思わずInstagramに投稿したくなる売り場作りにこだわり、その他の施策も含めて売上を事業継承前の5倍にまで成長させました。

Instagramでシェアしたくなる昭和レトロな空間作り

そんな後藤鉱泉所のサイダー売り場がこちら!

サイダー売り場は昭和レトロ好きにはたまらない空間

森本さんは売り場をただ商品を陳列する場所ではなく、フォトスポットとして演出することにこだわりました。歴史の古い後藤鉱泉所では先代から受け継がれた昭和らしさが店内の随所に残っていたため、そのよさを活かしつつ、いまどきのお客さまに喜んでもらえる「昭和レトロ」な世界観を作り込みました。

売り場の世界観に合わせて作ったポスター

結果、後藤鉱泉所の昭和レトロなサイダー売り場はInstagram上で多くのユーザーによってシェアされるように。後藤鉱泉所のジオタグで検索すると、ユーザーが投稿した売り場やサイダーの写真が並びます。

眺めているだけでも後藤鉱泉所に行ってみたくなる投稿の数々

後藤鉱泉所の公式Instagramはもちろんありますが、ユーザーによって昭和レトロな写真が投稿されるようになり、より強力な集客力をもてるようになっています。

栓抜きを使った昭和体験

後藤鉱泉所ではお客さまによりディープに昭和レトロを味わってもらうために、「瓶詰めサイダーの栓を栓抜きで開ける」体験を提供しています。若い世代のお客さまのなかには栓抜きを使ったことがない方も多く、昭和の時代には当たり前だった作業が逆に新鮮だと大好評。

自分で栓を開けたサイダーの味はきっと格別…!

昭和レトロな世界観の演出以外にも、森本社長はさまざまな施策を打って低収益ビジネスに苦しんでいた後藤鉱泉所の売り上げを5倍にまで成長させています。客単価の向上に成功した付加価値のある商品開発について、以下の記事でもご紹介しています。

【向島】低収益のビジネスモデルを覆した、付加価値を生み出すコラボレーション – 後藤鉱泉所  森本繁郎 #2

【事例2/小豆島】SNS上のムーブメントを的確に捉えたインスタ集客成功事例(道の駅小豆島オリーブ公園)

次にご紹介するのは、2017年ごろの「インスタ映え」ブームを的確にハックして全国各地からのインスタ集客に成功した小豆島道の駅小豆島オリーブ公園の事例です。

インスタ映えは死語なのでは…?と感じる方も多いかもしれませんが、インスタ映えブームを経たいま、「素敵な写真を撮ってInstagramにアップする」「素敵な投稿を見て同じ場所に足を運ぶ」といった行動様式はインスタユーザーにとって当たり前のものとなっています。

「白いギリシャ風車×魔女のほうき」の投稿がInstagram上を席巻

インスタ映えブームが巻き起こった2017年ごろ、映える写真を真似して撮影し自分のアカウントに投稿することがインスタユーザーの間で流行しました。

この流行に目をつけた小豆島オリーブ公園の営業推進部部長・佐伯さんは小豆島オリーブ公園の公式Instagramに以下の写真を投稿。魔女のほうきの無償貸し出しをスタートしたところ、全国から同じ写真を撮りたいと考えたインスタユーザーが小豆島オリーブ公園に訪れました。

ギリシャ風車は「空飛ぶほうき」とともに一躍有名に(道の駅小豆島オリーブ公園公式HPより)

小豆島オリーブ公園はユーザーの投稿によって一気に認知度を高め、小豆島全体の経済振興にもつながりました。

インスタ映えブーム後も途絶えないユーザーによる投稿

インスタ映えブームが落ち着いた2024年現在も、小豆島オリーブ公園の写真はユーザーによってInstagram上に投稿され続けています。小豆島オリーブ公園のジオタグで検索すると、最新の投稿が次々と表示されます。

小豆島オリーブ公園の写真は1日に数投稿もユーザーによって投稿されている

小豆島オリーブ公園ではInstagramのほかにも複数のSNSを運用しており、InstagramとFacebookの使い分けについて以下の記事でほかの事例も含めて詳しく解説しています。SNSの使い分け方に悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

インスタ戦略の成功によって集客が安定した小豆島オリーブ公園。次なる目標は小豆島オリーブ公園をハブとして、小豆島全体を盛り上げていくことだそうです。Instagramの仕掛け人でもある小豆島オリーブ公園の営業推進部部長・佐伯さんに当メディアがインタビューした記事も公開されています。

【小豆島】唯一無二のプラットフォームになるために –道の駅小豆島オリーブ公園 佐伯 哲 #3

ユーザー心理を捉え、インスタ集客を成功に導こう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

なかなか成果が出ないと「本当にInstagramで集客なんてできるの…?」と感じてしまいますよね。そんなときは、ぜひ色々な成功事例を分析し、自社に取り入れられるところがないかを考えてみてください。

私たち「はなれじま広報部」では、事業者さまのWEBコンテンツ制作やプレスリリース作成など、各種PRを経験豊富なスタッフがお手伝いしております。ぜひ、自社のビジネスの成功はもちろん、その先の地域経済の発展や観光客誘致も含めたビジョン実現を一緒にかなえていきましょう!

お問い合わせはこちらまで。

企画/執筆:松井紗李
編集:ハテシマサツキ

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