離島へ向かう時に使うのは小さな飛行機…というイメージの方も多いのではないでしょうか。今回は、離島の交通を支える「コミューター航空」について、離島の情報発信に特化した「はなれじま広報部」が解説します。
コミューター航空って?
コミューター航空は、地方の小さな空港同士や、地方と主要空港を結ぶ地域航空のことです。特に客席数100席以下の小型機による定期旅客輸送を指し、使われるのは主にプロペラ機(ターボプロップ機)。飛行時間は30分〜1時間程度の路線が大半です。
コミューター航空でよく使われるのは、1,000メートル程度の短い滑走路でも発着できる小型機です。燃料消費も、同サイズのジェット機と比べて約4割少ないとされています。短い滑走路にも対応できて、運航コストも抑えられるため、離島や山間部の空港へのアクセスにぴったりだといえます。

どの地域で、どんな航空会社が?
日本では、複数のコミューター航空会社によって、島嶼部も含めて多くの路線が運航されています。
日本エアコミューター(JAC)
鹿児島空港を拠点に、奄美群島や屋久島・種子島など南西諸島の島々を結んでいます。1983年に鹿児島県と奄美群島の市町村が出資して設立され、今も奄美の12市町村が株主となっています。
琉球エアーコミューター(RAC)
那覇を中心に久米島・宮古島・与那国島・南北大東島など8つの島へ9路線を運航。沖縄の広大な海域に点在する島々をつなぐ離島交通の要となっています。
天草エアライン
熊本県の天草飛行場を拠点に、天草〜福岡・熊本、熊本〜大阪(伊丹)の路線を運航しています。保有機は1機のみで、全路線をこの1機でまかなっている「日本一小さな航空会社」です。
オリエンタルエアブリッジ(ORC)
長崎空港を拠点に、五島福江・対馬・壱岐など長崎県の離島と本土を結んでいます。社名の「エアブリッジ(空の架け橋)」は、離島の多い長崎県で島と本土をつなぐ役割を示したもの。1961年に「長崎航空」として設立され、2001年に現社名へ変更されました。
新中央航空
東京都の調布飛行場から、伊豆諸島の大島・新島・神津島・三宅島への4路線を運航しています。東京都・竹芝から伊豆諸島へ向かう船便は、夜行便が中心であるため、25〜50分程度で島に渡れる飛行機は、島民や観光客にとって貴重な移動手段となっています。
その他の航空会社
その他、北海道エアシステム(丘珠〜利尻島ほか)やアイベックスエアラインズなどが、各地で路線の運航を担っています。これらの地域航空会社とJAL・ANAは「EAS Alliance(地域航空サービスアライアンス)」を結び、機材のやりくりや共同運航などを通じて、離島路線の維持に取り組んでいます。
小さな飛行機が支える、離島の移動
コミューター航空は観光やビジネスの移動手段であると同時に、離島のライフラインでもあります。海がしけて船が欠航することもあり、移動手段が限られる場面も少なくないからこそ、空の便の存在は重要となります。
地域の需要や滑走路条件に合わせて、短い滑走路でも発着できる機体が各地の離島路線で活用されています。
はなれじま広報部では、島に関連したトピックの記事をどんどん投稿しています。ぜひ読んでみてください!






