基本情報
島名:八島(やしま)
都道府県:山口県
市区町村:熊毛郡上関町
指定地域名:熊毛群島
面積:4.16 ㎢
周囲:16.7 ㎞
標高:279 m
人口:14人(2020年度・国勢調査)
山口県の天然記念物「カシワ・ビャクシン群落」が見られる島
山口県室津半島から南へ約12kmの瀬戸内海上に浮かぶ八島は、山口県最南端の地です。南北に細長く、まるでひょうたんのような島の形が特徴的です。八島の南側に位置する与崎地区には、2003年に山口県の天然記念物に指定された「八島与崎のカシワ・ビャクシン群落」があります。広葉樹(カシワ)と針葉樹(ビャクシン)が混生した群落となっており、学術的にも珍しく、中国地方で同群落が確認されているのは八島のみです。
壇ノ浦の戦いで安徳天皇が島に立ち寄ったとの伝説がある八島は比較的歴史の古い島であると推測されます。普段は静かな島ですが、夏場は海水浴客やキャンプ客で賑わいます。
八島へのフェリー
八島へは山口県の上関港から定期船「かみのせき丸」が就航しています。上関港を出た後、同じく山口県の室津港を経由して八島の八島港に到着します。所要時間は上関港からは片道約35分、室津港からは片道約30分です。上関港を6:15発・10:00発・16:30発の1日往復3便が運航されています(元旦は運休)。
料金は上関港ー八島港間で大人600円・子ども300円、室津港ー八島港間で大人590円・子ども300円です。八島には宿泊施設がないため、八島発の最終便(17:10発)に乗り遅れないように計画的に渡航しましょう。
みどころ
・浄慶寺
集落の高台にある八島唯一のお寺。勾配のきつい坂を上った先にあり、眺めは抜群。本堂のふすま絵は地元出身の画家が描いたもの。
・民家の動物画
八島の一部の民家の壁には動物の絵が描かれている。地元住民の趣味で描かれたとのことだが、猫やたぬきなど写実的で一見の価値あり。
・集落の立派な民家
空き家も増えている八島だが、民家は比較的立派なつくりのものが多い。かつて漁業で栄え、ハワイへの移民も送り出していた頃に栄えた名残だという。