基本情報
島名:若宮島(わかみやじま)
都道府県:長崎県
市区町村:壱岐市
指定地域名:壱岐島
面積:0.56 ㎢
周囲:4.2 ㎞
標高:100 m
人口:15人(2020年・国勢調査)
一般人は立ち入り禁止! 日本の安全を守る防衛島
壱岐島の勝本港から、北へ約1.2㎞。東側に名烏島/西側に辰ノ島と、両サイドを無人島に挟まれた対馬海峡に臨む島です。1641年に平戸藩が異国船監視の遠見番所烽台を設けて以来、壱岐防衛と海上交通の要所として繁栄しました。
明治期には海軍の監視用望楼が置かれ、その後、1936年には壱岐要塞の施設として「若宮島砲台」を設置。1963年に海上自衛隊壱岐警備所が設けられ、九州本土と対馬・五島列島を結ぶ通信拠点になっています。現在は自衛隊員のみが駐在し、対馬島の下対馬警備所とともに、対馬海峡東水道の監視を実施。一般人による島への立ち入りは禁止されており、定期航路もありません。
島に住むのは、自衛隊員と鹿のみ。ほとんどが森林におおわれており、壱岐対馬国定公園の指定地域となっています。島内には若宮神社や若宮六地蔵、恵比須神社などのパワースポットもありますが、詳細は不明。一般人からするとミステリアスに見えますが、きょうも海の安全を見守る重要な島です。
みどころ
・若宮神社
島の南部、勝本港側に鎮座。「辰ノ島クルージング」に乗船すると、海の上から遠めに鳥居を望むことができる。海の安全を守る島内きってのパワースポット。もともとは「にゃくの島」と呼ばれていたが、この神社に由来して、現在の若宮島になったと伝わる。
・猫バス岩
島の先端、若宮灯台の角にそびえる奇岩のこと。「辰ノ島クルージング」で、船からのみ見られる風景。風が強い時にしか通らない「内海コース」の時だけ眺めることができる。
・壱岐警備所
「辰ノ島クルージング」、もしくは壱岐島にある勝本町城山公園から見える、島の山頂にある白い建物。海上自衛隊壱岐警備所の若宮島中継所や隊舎、アンテナなどがある。