基本情報
島名:度島(たくしま)
都道府県:長崎県
市区町村:平戸市
指定地域名:平戸諸島
面積:3.57㎢
周囲:12㎞
標高:82m
人口:620人(2020年度・国勢調査)
今に引き継がれる伝統と過去の信仰。玄界灘に残る歴史の島
度島は、平戸島の北方約4kmに位置する小さな島で、平戸市本土の平戸港からフェリーで約40分でアクセス可能です。島の主要産業は漁業と農業。島内に住む男性の多くが遠洋漁業に従事しており、島に帰ってくるのは月に5日程度と短期間です。その間の航海安全や大漁満足を祈願するために、島内の女性が島中の神社や祠を巡る「神様参り」という文化が今もなお引き継がれています。
また、戦国時代には宣教師によって島民全員がキリシタンとなった過去もありました。現在は仏教徒が大半を占めますが、キリスト教関連の遺跡や行事は残っており、古くからの風習から歴史を感じ取ることもできます。
島自体はコンパクトなため、自転車で一周することが可能です。島の歴史がわかる遺跡などはもちろんのこと、玄界灘のロケーションを楽しめる絶景スポットなどを巡るのも度島の楽しみ方となっています。
グルメ情報
・度島の海の幸
民宿で提供される豊富な海産物料理。旬の刺身、大ぶりのサザエ、アジフライなど、季節や旬に応じて変化する多彩な品々が味わえる。
・度島の山の幸
意外にも豊富な山の幸も度島の魅力。そら豆やいんげん豆、スイカなどの農産物も楽しめる。
・天然あおさ
手摘みで収穫し、天日干しで仕上げた海苔状の天然あおさ(畳あおさ)は、栄養価が高く、豊かな香りが特徴。島の自然の恵みを凝縮した逸品。
みどころ
・盆ごうれい
度島に伝わる民俗芸能。元々は弾圧されたキリシタンの供養のために始まった。現在は島民の平和と豊作、豊漁を祈願する行事として継承されている。
・崎瀬の鼻
度島東端に位置する絶景スポット。日の出鑑賞に最適な場所で、玄界灘に昇る朝日の美しさは訪れる者を魅了する。