基本情報
島名:大島(おおしま)
都道府県:香川県
市区町村:高松市
指定地域名:大島地域
面積:0.62㎢
周囲:4.2km
標高:約70m
人口:53人(2020年度・国勢調査)
来島者数:490人(2021年度の大島青松園来園者数(人権学習含む)及び瀬戸内国際芸術 祭来場者数)
平成8年以前は定期航路が開かれていなかった療養の島
瀬戸内海国立公園内にある小さな島。2010年以降、瀬戸内国際芸術祭の会場のひとつとなったことも手伝って、観光客が少しずつ増加していますが、かつては一般観光客は立ち入ることができない島でした。
大島の大半をしめるのは国立療養所大島青松園。過去には伝染すると考えられたこともあった、ハンセン病の患者のための療養施設です。
1996年、「らい予防法」(らい=ハンセン病)が廃止されてからは、ハンセン病療養所の歴史や人権学習を目的とした来島者を、同園が積極的に受け入れています。この施設内を見学したい場合には、ファックスもしくは電話での見学申し込みと、郵送による施設見学申し込み書の送付が必要。事前に用意しておきましょう。
アクセス方法は、香川県高松市の高松港(4便/日)か庵治港(3便/日)からの官有船のみ。島内には飲食店がないため、訪れるなら飲食物は持参すると確実です。
みどころ
・国立療養所大島青松園 社会交流会館
ハンセン病についての歴史や、現状を普及啓発をするためのパネル展示が行なわれているほか、書籍閲覧なども可能。
・平氏墓標の松
源平合戦古戦場として知られる屋島にほど近い大島には、源平合戦の痕跡が残る。「墓標の松」は、敗れた平氏の墓に植えられたと伝わる。
・納骨堂
ハンセン病療養所では、亡くなった方の遺骨が家族に引き取ってもらえないケースも多かった。そのお骨を収めたのがここ。
・モニュメント「風の舞」
納骨後のお骨を入れた塔。「せめて死後の魂は風に乗って島を離れ自由に解き放たれますように」という願いが込められている。
・瀬戸内国際芸術祭のアート作品
ハンセン病にまつわる作品が、港周辺に点在する。療養所入所者が後世へ伝えたいと願った思いに呼応するアートが見もの。
・瀬戸内国際芸術祭時期間限定のカフェ
瀬戸内国際芸術祭の会期に合わせてOPENするカフェ。大島産の新鮮な梅やかんきつ類を使ったフードやドリンクが楽しめる。