基本情報
島名:黒島(くろしま)
都道府県:鹿児島県
市区町村:三島村
指定地域名:薩南諸島
面積:15.39 ㎢
周囲:20.1 ㎞
標高:622 m
人口:170人(2025年度・三島村役場調査)
来島者数:2,380人(2019年度・フェリーみしま乗船申込書による算出)
奇岩が並ぶ海岸線と牛の放牧が盛んな三島村最大の島
鹿児島県三島村を構成する3つの有人島の中で最も大きく最西端の島。東西に、大里(おおさと)と片泊(かたどまり)の2つの集落があります。鹿児島市の南埠頭から村営の「フェリーみしま」が運航しており、竹島・硫黄島を経由して所要時間は約5時間。
島内にタクシーやバスはなく、徒歩が主な移動手段です。数少ない離島のジオパークで、「三島村・鬼界カルデラジオパーク」に認定されています。
豊かな自然や放牧されている黒牛を眺めながら、地元の人と交流を深められる体験型のアイランドステイにより島の活性化が期待されており、毎年10月にはアイランドトレイルと題したイベントも開催されています。
グルメ情報
・焼酎みしま村
2018年に「焼酎特区」の認定を受け建設された「みしま焼酎 無垢の蔵」で作られる芋焼酎。島内で収穫したサツマイモと黒島の水を使用しており、まろやかな口当たりとコクのある味わいが特徴。
・黒島みかん
桜島小ミカンの原種と言われ、キンカンほどの小ぶりなみかん。香りが良く甘酸っぱいことから刺身の香り付けや焼酎に入れることも。加工品としても活用されており、シフォンケーキやミシマボタニカルサイダーは人気商品となっている。
・黒毛和牛「みしま牛」
温暖な気候、広大な土地を活かした放牧による高品質の和牛肉。島の傾斜地を移動するため足腰が強く、自生するリュウキュウチクを食べることから市場で高く評価されている。
みどころ
・塩手鼻(しおてばな)
島の南西部に位置する黒島有数の景勝地。「板状節理」と呼ばれる縦に亀裂の入った岩石が連なる迫力満点のスポット。起伏の激しい階段には手すりがほぼないため、訪問時には歩きやすい靴で行くのがおすすめ。絶好の釣りポイントで知られ、島内外から釣りマニアが訪れる。
・黒島の滝
照葉樹を中心とした森林から湧き出る清水が海岸線で無数の滝となり海へ注がれている。渡り鳥や昆虫など豊かな自然の姿が見られるのも魅力。
・黒島の盆踊り
お盆の時期に2つの集落で行われている盆踊り。大里では「弓矢踊り」「弔い踊り」、片泊では「太鼓踊り」「笠踊り」とそれぞれ独自の盆踊りが継承されており、鹿児島県指定の無形民族文化財に指定されている。病気や災害で亡くなった方への供養や、神様への奉納の意味が込められた勇壮な踊りは圧巻。