基本情報
島名:嘉弥真島(かやまじま)
都道府県:沖縄県
市区町村:八重山郡竹富町
指定地域名:八重山列島
面積:0.39 ㎢
周囲:3 ㎞
標高:19 m
人口:0人
観光客数:1,000 人
琉球王国時代の歴史が残る小さな島
沖縄県八重山諸島の中でも小浜島の北西に位置する島。現在は無人島ですが、琉球王国時代、この島は周囲の有人島とともに、航路や漁場の一部として機能していて、海上交通や島民の生活にとって重要な役割を果たしていました。
とくに八重山地域は、15世紀以降、琉球王府によって行政的・経済的に編成され、各島は貢納制(くぬせい)という年貢制度のもとで統治されていました。嘉弥真島もまた、小浜島の周辺管理下に置かれ、放牧地や農耕地として利用されていた形跡があります。島には水源が少ないため定住には向かず、農作業や放牧など一時的な利用が中心だったと考えられています。
ウサギたちが暮らす、やさしい楽園
現在の嘉弥真島は「ウサギ島」として知られ、約500匹の野生のウサギが生息しています。このウサギたちは、1943年頃に近隣の小浜島から数匹が持ち込まれたのが始まりとされ、自然繁殖により現在の数に至ったと考えられています。
ウサギたちと触れ合えることで有名になり、石垣島や小浜島からの半日ツアーで訪れる人が絶えません。島内に人工物はほとんどなく、展望丘から見下ろす青い海とウサギたちが作り出す光景は、まるで物語の中に入り込んだかのような非日常を体験させてくれます。
日本最大のサンゴ礁群でシュノーケリング
嘉弥真島の周辺には、日本最大のサンゴ礁群である石西礁湖(せきせいしょうこ)が広がっています。この礁湖は、石垣島と西表島の間に位置し、約400種のサンゴと多様な海洋生物が生息することで知られています。
シュノーケリングを楽しむには、石垣島や小浜島から出発するツアーに参加するのが一般的です。透明度の高い海で、カラフルな熱帯魚やウミガメと出会うことができ、初心者から上級者まで幅広く楽しめるスポットです。