基本情報
島名:池島(いけしま)
都道府県:長崎県
市区町村:長崎市
面積:1.06㎢
周囲:2.3㎞
標高:115m
人口:106人(2020年度・国勢調査)
来島者数:6,122人
離島最後の炭鉱遺跡が残るノスタルジックな島
西彼杵半島の西方約7kmに浮かぶ全周2.3kmの池島は、離島最後の炭鉱があった島です。
1952年に松島炭鉱が海底炭の開発を開始し、1959年から良質な原料炭を産出しました。国内有数の優良炭鉱として操業を続けてきましたが、2001年に閉山し、42年間の歴史に幕を下ろしました。近年はトロッコ電車を使った炭鉱体験や島内散策ツアーが人気を集めています。
本土との間にはフェリーや高速船が定期運航しており、気軽にアクセスすることが可能です。
グルメ情報
・池島まんじゅう
茶色の生地が特徴の、島の特産品として親しまれている素朴なまんじゅう。
みどころ
・池島炭鉱跡
国内で唯一、元炭鉱マンのガイドによる炭鉱体験を実施している施設。電動トロッコに乗って坑内を見学し、当時の炭鉱の様子や、近代日本の成長を支えた石炭産業の歴史を深く学ぶことができる。ツアーは予約制。
・8階建アパート
島の西側にある第二立坑近くに建つ8階建てのアパート群。地形の高低差を巧みに利用し、建物の裏手からは階段を使わずに5階部分へ直接出入りできる構造となっている。そのため、高層アパートにも関わらずエレベーターは設置されていない。現在は廃墟となり、ノスタルジックな雰囲気を漂わせている。
・旧発電造水施設
1966年に設置された石炭火力発電所。日本初の海水から真水をつくる装置が設置された施設としても知られている。かつては1日に2,650トンの真水をつくり、坑内や住民に供給する役割を担っていた。
・四方山
島民からは「よんぽうだけ」と呼ばれている。狭い岩場の山頂からは島の全景を見渡すことができる。海を背景に廃墟が立ち並ぶ様子が印象的。
・池島展望台
島の大部分だけでなく、西彼杵半島や長崎方面、五島列島まで遠望できる展望台。炭鉱住宅街の一番小高い所にある。