基本情報
島名:伊唐島(いからじま)
都道府県:鹿児島県
市区町村:出水郡長島町
面積:3.71 ㎢
周囲:18 ㎞
標高:103 m
人口:263人(2020年度・国勢調査)
架橋によって発展した半農半漁の島
鹿児島県北西部の八代海に位置する、熊本県との県境に近い島。島西部の摩手浦に架かる橋で長島とつながり、長島南部の黒之瀬戸大橋を介して鹿児島本土へアクセスが可能です。江戸時代初期までは無人だったと考えられています。
1996年に長島との間に開通した伊唐大橋は全長675mで、開通当時はコンクリートPC斜張橋として日本一の長さを誇りました。架橋後、農業の振興計画によって農地面積、生産量が大幅に増加し、また漁業においても輸送が安定化したことで大きく発展しました。
農業ではジャガイモやサツマイモの栽培が、海ではブリやアオサの養殖が盛んな半農半漁の島です。特にジャガイモは「赤土バレイショ」として鹿児島ブランドに指定されています。
グルメ情報
・赤土バレイショ
火山灰の風化によって生成されたミネラル豊富な土壌が生み出す島の特産品。甘みがありホクホクとした食感が特徴。
・アオサ
穏やかな八代の海で養殖されたアオサ。香り・色・味の三拍子が揃い、火を加えると風味がより引き立つ。天ぷらや味噌汁などに適している。
みどころ
・伊唐大橋
1996年8月2日開通。全長675m、タワーの高さ85m。かつては伊唐港と長島の宮之浦港との間を連絡船が往復していたが架橋後は廃止。移動時間が大幅に短縮され利便性が向上した。
・ジャガイモ畑
赤土のジャガイモ畑は、高台から見下ろすとパッチワークのような光景が広がり圧巻。
・伊唐浦
江戸時代後期に編纂された「三国名勝図会」にも記された伊唐浦。当時と変わらない風景が今も残されている。
・二浦遺跡
土器や石器などが出土した縄文時代後期の遺跡。現在も遺跡の大部分が保存されている。