基本情報
島名:保戸島(ほとじま)
都道府県:大分県
市区町村:津久見市
指定地域名:豊後諸島
面積:0.86 ㎢
周囲:4.0 ㎞
標高:179 m
人口:700人
来島者数:12,600人
急な斜面に住宅がひしめき合うマグロ漁業の島
津久見港から約14kmの場所にある島です。保戸島という名前は、島内の美しい海藻に感動した景行天皇が「最勝海藻の門(ほつめのと)」と名付けたことに由来しています。「最勝海藻の門」の最初と最後をとって、現在の保戸島という名称が誕生したそうです。
保戸島を支える大事な産業は、マグロ漁業です。この地域で漁が始まった明治30年代と比べるとかなり規模は小さくなりましたが、保戸島が遠洋マグロ漁における日本有数の基地であることは変わりません。
なお保戸島は、海岸から山に向かう急な斜面に3~4階建ての住宅がひしめくように立ち並ぶことから、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選定されています。その風景は、地中海の漁港を想起させます。
グルメ情報
・ひゅうが丼
マグロの切り身に甘めの醤油とすりゴマのタレをかけたものを、ご飯にかけて食べる漁師料理。保戸島の定番郷土料理でもある。
・ひじきめし
速い潮流で育った極上ひじきと10種類以上の具材を混ぜた名物ご飯。サザエや鯵のすり身が入っているのも保戸島ならでは。
・かずまき
保戸島の歴史が感じられる銘菓。一時期は後継者不足で途絶えていたが、戸ノ郷のメンバーが対馬に渡って製法を学び復刻。
みどころ
・迷路のような路地裏
細くて複雑な階段と路地が、巨大迷路のように巡っている。特に県道612号線は、全長256m、幅1.2mの日本一狭い県道。
・賀茂神社
島内唯一の守護神。別雷神だけが京都上賀茂神社から勧請された。賀茂神社の境内から島内を見渡せる。
・保戸島夏祭り
賀茂神社の夏季大祭。男性たちが神輿をかつぎ海に入る光景は、漁師の島ならでは。
花火の打ち上げや魚のつかみ取り大会もある。