離島における移住支援施策や補助金の情報など、島で新たなことを始める方にお役立ち情報をお届けする「情報課」。今回は、北海道の礼文島(礼文町)への進学を志す方必見の記事です。離島への進学や移住にあたってハードルになることのひとつ「金銭的負担」を軽減できるサポートが充実しています。
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礼文島では、全国から島内の礼文高校へ「れぶん留学」する生徒を募集しており、それに伴って学校生活や資格取得、帰省に関する支援制度が用意されています。
学校生活に関する支援
礼文留学生向け学生寮「ポラリス」
2020年4月には、れぶん留学生向けの学生寮「ポラリス」が開設されました。全室個室の快適な空間に加え、食事は朝と夜の2食付き。管理人や調理員が常駐しており、親元を離れても安心です。
制服等購入費の助成
礼文高校への入学初年度には、制服やジャージなどの購入費用を助成しています。
上限:5万円 / 入学初年度
教科書等購入費の助成
毎年度、教科書および副教材の購入費用が助成されます。
助成比率:教材購入費用の2分の1 / 毎年度
端末機器の助成
ICT教育等で使用するため入学時に購入する、タブレット機器やパソコンの購入費が助成されます。
上限:5万円 / 入学初年度
バス運賃助成
島内のバス(宗谷バス)で利用可能な定期券を、1ヶ月あたり3,000円で利用できます。※1ヵ月の定期券費用にかかわらず、学生の負担額は一律3,000円になります。
助成金額:島内バスの定期券代から3,000円を差し引いた額 / 月
昼食費助成
春・夏・冬休みを除く授業期間、昼食の費用が半額助成され、お弁当をお得に購入することができます。
助成金額:昼食費1食分の2分の1 / 日
資格取得に関する支援
礼文高校が推奨している検定試験のうち、校長が受検の必要性を認めたものについては、資格取得にかかわる費用が助成されます。礼文島で受験することができない資格試験については、往復のフェリー往復交通費や陸路の交通費、宿泊費の一部が助成されます。
【礼文高校が推奨する検定試験】
・日本漢字能力検定
・数学検定
・ビジネス文書実務検定
・全商情報処理検定
・実用英語技能検定(英検)
・危険物取扱者
・硬筆・毛筆検定
・ニュース時事能力検定
・全商簿記実務検定/日商簿記検定
・介護職員初任者研修
・小型船舶免許2級
帰省に関する支援
帰省交通費助成
れぶん留学生が実家に帰省する際にも、支援を受けることができます。帰省時にかかる往復交通費の半額が助成されます。
助成金額:礼文町から帰省先までの往復交通費のうち2分の1
上限:50,000円 / 回
回数制限:年4回まで
保護者来島交通費助成
礼文島で生活する高校生の帰省時だけでなく、家族が礼文島を訪れる際にも助成制度を適用することができます。礼文町までの交通費の半額が助成されます。
助成金額:れぶん留学生の家族が礼文町を訪れる際の交通費のうち2分の1
上限:50,000円 / 回
回数制限:年2回まで
奨学金や支援金の制度
「医療技術者等修学資金」「福祉系技術者等修学資金」「建設技術者修学資金」をはじめとする、医療技術者・福祉系技術者・建設技術者を目指す方向けの制度も充実。在学中に就学資金の貸し付けを受けることができます。
奨学生の募集は、「礼文町育英資金」「礼文町中山秀雄(流石)奨学資金」でも行われています。
島留学のハードルをグッと下げる制度が充実
離島にある学校での留学を志す方にとってのハードルのひとつに、金銭的負担がありますが、今回ご紹介したような助成制度は併用可能なので、うまく活用することでその負担はかなり低減できるでしょう。
はなれじま広報部では、島を起点に新たなことを始める方を応援しています。島に関するご相談や企画のお誘い、いつでも大歓迎です。ぜひお気軽にお問い合わせください!