どうも。「はなれじま広報部」編集長のハテシマサツキです。といっても、以前掲載した記事でお伝えしたように、当メディアは収益を生み出していません(2024年11月現在)。活動資金は別事業の利益から確保しているんです。そこで今回は、はなれじま広報部の活動を支える「本業」、広報支援のお話をしてみようと思います。
広報ライターって何だ?
大前提として「広報ライター」という一般名称は存在しないのですが、私は自らの仕事を紹介する際、そう名乗ることがあります。
一般的には「医療系ライター」「旅行系ライター」など、執筆する記事のジャンルで区分することが多いといえます。しかし、私は特定のジャンルではなく、執筆する記事や仕事の中では「何でも屋」になっています。
仕事内容は知ること・知らせること。
プレスリリースの執筆やメディアとの連携、SNS施策のご提案など…細かい仕事内容はたくさんあるのですが、端的にまとめると、ご依頼いただいた方や会社様のことを知り、伝える仕事をしています。
プレスリリースだけでいえば年間100本以上書いていると思います。限られた時間の中で会社やサービスのことをできるだけ知り、どんな書き方をすれば伝わるかを考えています。広報ライターの仕事をする際の個人的なコンセプトは、各社の広報担当になること。単なる代行ライターとしてではなく、社内と社外をつなぐ役割を果たしたいと思っています。
たとえば、プレスリリースを書くとして。
広報支援の中でもコアの部分となる、プレスリリース作成を例として、私の仕事を軽くご紹介します。ステップは大きく分けて3つ。「知る」「書く」「知らせる」です。
「知る」
まずはインタビューやアンケートを行って、お客様の要望をお聞きし、プレスリリースの方針を決めていきます。商品の発売と一口に言っても、そもそも使い方が一般的ではない商品のリリースをする場合、使い方をひとつの「文化」として普及させていく必要があります。PRTIMESの分析データなど過去の情報をお持ちの場合は、その内容を元にマーケティング的に方策をご提案することも。プレスリリースの書き方をお教えして、お客様に執筆していただく場合もあります。
「書く」
全体の方針が決まったら、続いていよいよ執筆に入ります。このフェーズに入ると、一人で黙々とパソコンに向かうことが多いのですが、個人的に商品やサービスを体験してみて、感想を元にプレスリリースを書くこともあります。新商品のハンバーガーを食べに行ったこともありますし、肌の若返りを測定しに行ったことも。私はイメージがついたら、割とスラスラ書けるタイプです。
「知らせる」
原稿を確認していただき、認識のギャップがないかを確かめつつ、プレスリリースを世に出していきます。プレスリリースの場合、最近はPRTIMESでの配信が主流になっているものの、時には記者クラブに「投げ込み(紙のプレスリリースを持ち込むこと)」をすることも。最適な訴求方法はトピックや目的によって変わるので、広報担当者としてお客様と一緒に頭をひねっています。長期的にご依頼いただく場合には、ここで得たデータや意見を元に、次回の広報施策の提案まで行うケースが多いです。
この仕事のおもしろさ
言い換えれば大変なことになるのかもしれませんが、各社の広報担当としてご一緒させていただいていると、毎日扱うサービスや商材が変わります。昨日はAIを使ったアプリケーション、今日はお土産として親しまれているサブレー、明日はビジュアル系バンド…(すべて実際にありました)。
この働き方が私の性に合っていて、これまで自分が知らなかった世界をどんどん知ることができるのがとても面白いと思っています。世の中にはこんな商品やサービスがあって、そしてその裏側にはこんなに熱い思いを持った方がいるんだ…と。知れば知るほど、「みんなに伝えたい」という思いがふつふつと湧き上がってくるので、それを主に文章という形で昇華しています。
はなれじま広報部でも取材にはたくさん行かせていただいていますが、また違った切り口のインスピレーションを得ることもあるので、これからも広報ライターとしての活動は続けていきたいと思っています。メディアで培ったノウハウを別の場所でも活かしていきたいという思いもあります。
一方で、私だけではなかなか手が回らない部分もあります。「知ること」「書くこと」が好きな方と一緒に、広報ライター仲間の輪を広げていきたいな〜と思ったり。離島にかかわるクリエイターを集めるという構想があるので、そうしたタイミングになるかもしれませんが、いつか広報ライターの育成もしてみたいです。
明日はあなたの広報部。
ありがたいことに、運営会社であるアトリアは事業拡大をしており、はなれじま広報部も事業化の兆しが見えてきています。しかし、私は当面「広報ライター」としての仕事を続けるつもりです。新規のお取引も受付中ですので、お問い合わせからぜひご相談ください。
広報ライター、ハテシマサツキでした。