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日本の離島を舞台にした小説はいくつかあります。離島に特化した情報発信を行う「はなれじま広報部」が、離島を舞台とする小説の代表作を紹介します。
実在する島が舞台の小説
まずは、物語の舞台として実在する島の名前が登場する作品を紹介します。
サウスバウンド/奥田英朗
沖縄県の西表島が物語の後半に大きく関わる小説。元過激派の父に振り回される少年の目線で、家族の移住と島での暮らしが描かれます。破天荒な父の言動に笑いながらも、「自由に生きる」とは何かを考えさせられる一作です。
沈黙/遠藤周作
長崎県の五島列島などが描かれる歴史小説。江戸時代初期、キリシタン禁制下の日本に潜入したポルトガル人司祭の姿を通して、信仰とは何かを問う作品です。重いテーマを扱いながらも、最後まで読み進めたくなる緊張感があります。
死の棘/島尾敏雄
鹿児島県の加計呂麻島での体験を背景にした私小説です。戦時中、海軍の特攻艇基地が置かれていた島で出会った妻との関係をもとに、夫婦のすれ違いや不安定な関係が描かれています。
海辺の生と死/島尾ミホ
鹿児島県の加計呂麻島が舞台。戦時中、特攻艇基地の隊長として島に赴任した島尾敏雄との出会いや、その後の暮らしをもとに書かれた自伝的作品です。戦時下の加計呂麻島での暮らしや空気感が印象に残ります。
モデルとなった島がある小説
次に、架空の島を舞台としつつも、実在する離島がモデルになっているとされる作品を紹介します。
明日の僕に風が吹く/乾ルカ
北海道の天売島を思わせる離島が描かれます。ある出来事をきっかけに不登校になった少年が、叔父の勧めで島の高校に通い始める青春小説。海鳥の島での生活を通して、少しずつ自分の居場所を見つけていく物語です。
島はぼくらと/辻村深月
兵庫県の家島をモチーフにしたといわれている一作。瀬戸内海の小さな離島を舞台に、全校生徒4人の高校生たちが、卒業のため島を出ることを前にした1年間を描く小説です。
カフーを待ちわびて/原田マハ
沖縄県の離島風景が強く反映された作品で、とくに伊是名島が有力といわれています。沖縄の小さな離島で雑貨店を営む青年のもとに、一通の手紙が届くところから始まる恋愛小説です。
つるかめ助産院/小川糸
沖縄県の黒島をイメージしたといわれる小説。家族を失った主人公が島にたどり着き、助産院の人々と関わりながら、出産や命と向き合っていきます。島での暮らしのなかで、少しずつ前を向いていく姿が描かれます。
港たち/古川真人
長崎県の小さな離島に集まる一族を描いた連作短編集です。大きな出来事は起きませんが、離島を出た人と残った人の時間のずれが、物語の鍵を握ります。
なんくるない/よしもとばなな
沖縄の離島を思わせる風景が描かれた作品。大切な人を失った主人公が沖縄の離島を訪れ、沖縄での滞在を通して、少しずつ日常を取り戻していく様子が描かれます。
海を抱いたビー玉/森沢明夫
瀬戸内海の小さな島を走っていたボンネットバスを軸にした物語です。人に大切にされてきた古いバスと、不思議な青いビー玉をきっかけに、過去の出来事が少しずつ結びついていきます。島の暮らしや昭和の雰囲気が印象に残るファンタジー作品です。
手のひらの楽園/宮木あや子
長崎県の離島をイメージさせる架空の島「松乃島」で育った少女を主人公にした青春小説。本土の高校へ進学した主人公が、母の失踪をきっかけに家族の隠された過去を知っていきます。
気になった小説がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。
はなれじま広報部では、「島はぼくらと」でモチーフにされたといわれている、家島の日常の面白さを綴った記事もお届けしています。ぜひチェックしてみてください!





