はなれじま広報部のマネタイズに関するご質問。みなさん大人なので、すごくオブラートに包んだ聞き方をしていだけるのですが、広告もなければ商品のプロモーションもしていないこのメディアがどうやって収益を上げているのか、気になる方も多いようです。
そこで今回は、なかなか語りづらい「お金」の部分を、赤裸々にお話しようと思います。
はなれじま広報部の売上
それでは最初にこの記事のコア、実際どれくらいの売上が出ているかをお伝えします。
はなれじま広報部、2024年3月の立ち上げから約3ヶ月での売上は…。
「0円」です!!!
それどころか、クリエイティブ制作費や取材費などの経費がかかってくるので、収支で見たら結構な赤字。おそらくみなさんのご想像通りなのではないでしょうか。
とはいえ、何も意味がなければメディア運営に踏み切ることはありません。これから、メディアをどうやって運営していくのか、よろしければ仕組みの部分の話も聞いてやってください。
どうやってマネタイズするの?
離島の関係人口を増やしたいという思いから始めた当メディアですが、結局のところ私たちも営利企業なので、何かしらの形でお金をいただかなければ運営を続けることはできません。離島に対する想い・メディア方針は、はなれじま広報部についてをご覧ください。
私たちがどこから収益を得ているか。その答えは、はなれじま広報部の運営会社である、アトリア合同会社(以下:アトリア)の主要事業にあります。
アトリアという会社は、主にプレスリリース作成代行・コンテンツ制作を行う「PR事業」と、ECサイトの構築・運用支援を担う「EC事業」の二軸で成り立っていて、収益はその2事業で確保しています。
・PR事業ではこんなことしてます。
・EC事業ではこんなことしてます。
そして、はなれじま広報部で扱うテーマは離島の「PR」と「EC」。2つの領域を網羅する形でメディア運営をすることで、主要事業につながるきっかけ作りをしているんです。会社全体でバランスをとっているイメージですね。
お気づきの方もいるかもしれませんが、これは一般的なオウンドメディアの考え方そのものです。オウンドメディアとは、ざっくりまとめると「企業が自社で運営するメディア」のこと。
基本無料でコンテンツを世に出し、企業ブランドの確立や自社商品・サービス販促につなげるケースが大半です。インターネット検索をして表示されたページにサービスのバナーが表示されたり、記事内でプロモーションが行われたりするのを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
こうした性質上、広く捉えるとオウンドメディアの運営にかかる経費は、投資と考えることもできます。そう、私たちはある種の投資をしているのです。はなれじま広報部を見ていただいた方の中から、「ビジネスを一緒に進めたい!」と思ってくださる方がいらっしゃったら本望です。
もちろん、メディア運営の目的は最終的な収益だけではありません。次の章では「収益」「自社ブランディング」以外の運営目的をお伝えしようと思います。
「収益以外」の目的は?
もちろんこのメディアは金銭的な収益だけを求めて運営しているものではありません。実際、メディアを運営していて感じるのは、まだまだ小さく駆け出しの会社にとってのメリットは収益以外の部分にあるということでした。
離島を盛り上げたいという純粋な気持ち
島国日本には、400を超える有人離島があります。しかしその多くが、人口減少や産業の衰退といった問題を抱えています。これからの日本の縮図ともいえる離島を振興することは、この国の未来を創ることにも繋がるのです。大げさかもしれませんが、離島出身者を親族に持つ者として、そして純粋に島のファンとして、メディアの運営を通して私たちなりのアプローチをしたいと思っています。まずは離島に少しでも関心を持っていただく、それだけでいいんです。
社内の結束を強めるため
PR・ECという2つの領域で事業を展開するアトリア。分担は常に分裂の危機をはらみます。そこで2事業をつなぐのが、はなれじま広報部です。全社一丸となってメディアづくりに携わることで、私たちが会社を一緒に経営していく意義が生まれると思っています。
ノウハウ蓄積のため
自社で展開する事業をより深くしていくためには、知識や経験の蓄積が必要不可欠です。そこで、私たちはメディア運営を通して事業者・自治体の方々と実験的にプロジェクトを進めています。事業としてはまだ収益化ができないようなプロジェクトも、ノウハウとして見ると有益なことは多々あります。そのため、はなれじま広報部をアトリアの研究開発部門として置き、ノウハウ蓄積を目指している側面があるのです。
つながりをつくるため
はなれじま広報部は、本当に多くの方のご協力によって支えられています。離島の事業者様や自治体の方、クリエイターや読者のみなさん…私たちだけの力でこのメディアを運営することは到底不可能です。そして、私たちはこのメディアによって生まれたつながりを大切にしたいと考えています。もちろん、それはビジネスの話だけではありません。私たちのことを知り、関わりたいと思っていただけたら、お気軽に連絡をいただけたらと思います。
さいごに:「儲けない」ことのメリットもあります。
ちなみに、はなれじま広報部が(現時点で)収益を生んでいないことで、自由な企画ができるというメリットもあります。もちろん公序良俗に反するようなコンテンツを作るのは御法度ですが、収益を考えないからこそ生まれるコンテンツもあるはずです。そう、この記事のように…。
私たちと一緒に何か面白いことをしたいと思っていただけたら、ご連絡いただけると大変嬉しいです。
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