みなさんこんにちは。今年(2025年)で27歳になった、ハテシマサツキです。なんとこのたび、大阪国際大学の佐々木 紀夫 先生よりお声掛けいただき、講義を受け持ちさせていただきました!
1回の講義でも教壇に立つのはとても光栄ですが、まさかの1タームまるっと担当しております…!そしてフィールドワークまで!たどたどしくもなんとか進んだ「はなれじま広報部」初の講義の模様をお届けします。
ご縁をいただき、大学へ。
我らが本拠地、大阪オフィスにて。オフィスを管理する大阪信用金庫の方に「講義、受け持ってみません?」と言われたのが全ての始まりでした。
当初は冗談半分だと思っていたものの、あれよあれよという間に私は講義を受け持つことになっていきます。
はじめまして。講義を受け持っていただけるとのこと、ありがとうございます!
はい!
前期、夏休み前まで受け持っていただけるとありがたいです!
んえ!?
驚きつつも、せっかくの機会を逃すまいと快諾しました。
ちなみにこの話が持ち上がったタイミングで、私の両親もそれぞれ別の大学で講義を受け持っていたみたいです。二人とも教授や講師ではないので、私と同じように誘っていただいたのかも…。一家3人が大学で講義をするアカデミックな年になりました。
ドキドキ!教室の「反対側」へ
2025年4月某日。ついに私は大阪国際大学の教室まで来てしまいました。ここから3ヶ月間にわたる「はなれじま広報部」特別講義がスタートします。
講義がはじまる。
大学の講義って、学生目線で見ると退屈に思えるかもしれませんが、いざ「講義をする側」になってみるとめちゃくちゃ緊張するんですね。元々私は本番に強いタイプではないので、講義前はもちろんガチガチに。
それでもアドレナリンを出して、勢いでしゃべり始めます。
声量!滑舌!目を見る!3点だけ意識していたような気がします。

テーマは「島×大阪×○○」。
今回の講義では、大阪信用金庫さんの方から「ビジネスプランコンテストに出す案を作ってほしい」というオーダーがあったため、13回の講義を通して、「島」「大阪」「思い思いのテーマ」をかけ合わせてプランを作ってもらえるようにしました。
講義には毎週スライドを作って臨みます。最初はストックがあるものの、回を追うごとに段々余裕がなくなっていくのが怖かったです。でも手を抜きたくはないので、毎回業務の合間に頑張りました!

講義の中では、できるだけ「自発的に考えてもらう」ことを大切にしていました。ヒントや考え方は最大限伝えつつ、できるだけ個々の意見を周囲に発し、リアクションし合えるような機会を設けたつもりです。
自作ボドゲ回も!

講義では、かつてのイベントで大活躍したボードゲームを使って、島で起きている問題へのアプローチを考えるシーンも。4〜5人でチームを作って、違う立場から意見を交わす様子は、さながら私たち「はなれじま広報部」で行われる会議のようでした。

各チームで出たビジネスプランは、大阪国際大学・大阪信用金庫・はなれじま広報部の三者でフィードバック。それぞれの立場から、「ならでは」の意見が出たので、とても興味深かったです。
実際、ビジネスプランコンテストには、審査員として様々な属性の方が参加されるため、どんな角度から質問されてもうまく答えられるような柔軟さが必要になります。どんなことに気を配る必要があるのか、想像力を働かせるきっかけになったのではないでしょうか。
かく言う私たちもビジコンでボコボコにされまくっていたりするので、偉そうに言えないですが(笑)
現場を見なきゃ!ということで島へ。

講義の一環として、滋賀県・沖島でのフィールドワークも実施しました。現地では島に住む方にお話を伺ったり、自由に島を歩き回ってビジネスの種を探したり…元々島に興味がなかった学生たちにとっても、良い経験になったようでした。
フィールドワークの模様をレポートした記事はこちら。
講義を受け持ってみて思ったこと
無事最後の講義まで終えてこの記事を書いていますが、本当に学びの多い3ヶ月だったと思っています。
今回をきっかけに、人に物事を伝える過程を可視化し、自分の中に落とし込むことができた部分もあるので、講義以外のシーンでもガンガン活かしていきたいと思っています!
90分、長いし短い。

タイムマネジメント、ま〜〜じで難しかったです。特に初回なんか緊張でどんどんスライドを進めてしまって、120枚用意したスライドを50分で使い切ってしまいました。
佐々木先生…40分残してネタ切れです…。
結局、その日残りの40分は先生のトークで救っていただきました。ただ一方的に言葉を投げかけるだけでなく、投げた言葉がリアクションとして返ってくるような授業づくりが必要だと痛感したのを覚えています。アドリブで40分乗り切った佐々木先生、さすがすぎる…。
反対に、時間をかけすぎてギリギリになってしまった回もありました。当然、インタラクティブな講義にすることで学びを深めやすくはなりますが、時間をとってしまうという欠点もあるので、取捨選択とバランスが重要ですね。
肝はどこまで解答へ導くか。

一つ目の話と重なる部分もありますが、学生の理解度を上げるにあたって重要なのは、講師が参画する範囲のような気がしました。
取り上げたトピックについて解説しすぎてしまうと、一方通行の講義になってしまい、個々人に落とし込むのが難しくなってしまいます。かといって、自由奔放なワークショップにしてしまうと、意識が分散して主題がうまく伝わらなくなってしまうでしょう。
意見を出す対象のトピックや範囲をあらかじめ定義して、ある程度自由な枠で意見を交わしてもらう。あとは個別に遅れをとっている生徒へのフォローをしていく。特に少人数の講義だと、こうして進めていくのがベストかもしれません。
現場で臨機応変に…っていう余地は必要かもね
島との化学反応にワクワク

「はなれじま広報部」には大学生のインターン生も所属していて、沖島でのフィールドワークにも参加してくれました。大阪国際大学の学生を含めると、その日島には大学生が20名近くいたことになります。
島×大学生という構図で思うこと。
「相性、めちゃくちゃ良いのでは?」
島やそこに住まう方が学生自身に与える影響はもちろんのこと、島の方々に対しても大学生が持つパワーが良い方向に作用することが多いと思っています。
例えば、アイランドフェス(宮城県・桂島)の事例。学生たちが島で頑張る姿を見て、「元気が出た」「ありがたい」という島民のコメントもありました。
参考記事:【桂島】大学生が挑む、海の家復活。——「続ける」苦悩と島内の巻き込み方
現状、日本にある離島のほとんどには大学がないため、「大学に進む=島を出る」ということになります。そういった意味では、大学生は島から最も遠いところにいるのかもしれません。
だからこそ私は、島×大学生でタッグを組むことで、面白い化学反応が起きると信じています。今回の講義やフィールドワークで、より一層その思いは強くなりました。
シンプルに、島は多種多様な「学び」との相性が良い!
佐々木先生からコメントをいただきました!
今回、私たちに貴重な機会をくださった大阪国際大学の佐々木先生は、私たちの講義をどう見ていたのでしょうか?ドキドキ…

「島×大学生」というテーマで全13回の講義をやり遂げていただいたことに、心より感謝しています。島のない大阪の学生にとって、島の課題解決をビジネスの視点で考えるのは決して簡単ではありませんが、島の現状を引き合いに出しながら、わかりやすく、そして興味を持てる形で授業を展開してくださったのが印象的でした。
さらに、私の「リアルな課題を学生に肌で実感してほしい」というアイデアを汲み取って、日帰りで行ける離島・沖島への訪問までアレンジいただき、まさに本学が目指す実践的な学びを実現できました。
ハテシマサツキさんの真摯に取り組む姿勢は、履修した学生たちに大きな刺激となり、学びを一層深めてくれたと思います。今回の経験が、今後の新しい挑戦や活動の発展につながっていくことを願っています。
大阪国際大学 経営経済学部 経営学科
佐々木 紀夫 教授
ガッツリありがたいコメントをいただいた…
次は、何をしようか。
今回は貴重な機会をいただき、大学で講義をするという非常に有意義な経験をさせてもらいました。実はその後、佐々木先生のご紹介でラジオ関西にも出演させていただいています。感謝してもしきれない…。
今後もこうした契機から、メディアとともに私たち自身の経験値を高め、どんどん成長をしていきたいと思っています。「はなれじま広報部」と私たちのこれからに乞うご期待!
執筆:ハテシマサツキ
協力:大阪国際大学 佐々木 紀夫 教授
※一緒に新しいことを始めていただける方のご連絡、お待ちしております!






