ライターとして活動を初めて3ヶ月、まだまだ島について勉強中の「はなれじま広報部」の松本唯似です!
以前、はなれじま広報部のイベントで「若い人に島を純粋に楽しんでほしい」という言葉を耳にしたのをきっかけに、島の魅力を大学生に堪能してもらうイベントの企画を担当することになりました。
そのイベントとはまた一味違った、3日間の模様をお届けします!
島に大学生が集合、自由気ままな3日間を過ごす
肌寒さは感じるものの随分春らしくなった3月末、今回のイベントの舞台となる山口県の周防大島に現地集合で、大阪公立大学の学生さんたちにお集まりいただきました。
BBQやキャンプファイヤー、石風呂など、島で楽しめることを主催者から参加者に「提案」しますが、あくまで気ままに2泊3日を過ごしてもらいます。何をするのも、しないのも自由という、イベントらしくないイベントです。
ただひとつ、最終日に「島で過ごして印象に残ったこと」を絵日記として描いてもらいました。
今回のイベントレポートでは、参加者の皆さんに描いていただいた絵日記から、私のお気に入りの絵日記を3つご紹介しようと思います!
個性の光る絵日記、3日間のなかで印象に残ったのは…
絵日記のトピックは人それぞれ。3日間という短い時間の中で、特に印象に残った出来事を書いてもらいました。描いてもらった絵と、本文をご紹介します。
絵日記①「みんなが寝た後、焚き火の明かりで」
焚き火!!(の側でやったサッカー)
前日の悪天候もあり、火がなかなかつかず一時は諦めムードが漂っていたのですが、火起こし班が粘り強く頑張ってくれたおかげで、無事焚き火を楽しむことができました。
皆で過ごしている時には焚き火の周りに集まって、暖を取ったり、マシュマロを焼いたりと楽しんでいたのですが…
まさかみんなが寝静まった後にサッカーしていたとは!!
あんなにはしゃいでいたのに、まだそんな元気が残っていたなんて…!!
絵日記②「人生初、ドキドキの体験」
石風呂!!
石風呂とは、
「岩穴や石でできた密室の中で小枝を燃やし、蒸気をこもらせることで蒸気浴、もしくは熱気浴をするもの」
だそうです。日本古来のサウナといったところでしょうか。
中で燃やして…
頃合いになったら火を消して中の炭をかき出す!!
私も石風呂に入らせていただきましたが、サウナのような、でもサウナよりも身体の中心から温まっていくような、不思議な感覚…!汗はかくものの、ベタベタした汗ではなくサラサラした感触で、石風呂を出てからも不快感がなかったのが印象的でした。
そしてお料理班が用意してくれた豚汁!
石風呂から上がり、風に吹かれて涼しくなってきたところで、あたたかい豚汁がもう一度身体を温めてくれます。前日から皆で一生懸命準備した出汁や具材を使っているからか、より一層美味しく感じました。
絵日記③「ドライブ中に見つけた景色」
ドライブで見た桜!
お花見をした場所以外でも、ドライブ中にちらほらと桜の木を見かけましたが、私が住む関西の桜よりもピンク色が濃い印象でした。
種類が違うのかな?と思い調べてみると、周防大島には、街なかでよく見かける白っぽい色のソメイヨシノの他に、山桜や河津桜など、ピンク色の強い桜も多く生えているのだとか!
春っぽくて素敵な写真…!
思ってもみなかった絶景に出会えるのも、旅の醍醐味ですね!!
イベントを終えて
イベントらしからぬイベント、ということもあり、色んなことが手探りの2泊3日でしたが、無事イベントを終えることができました!
準備からイベントの開催まで、お力添えをいただいた方々に心より感謝申し上げます。
絵日記についても、思いのほかノリノリで描いてもらえたのがよかったなぁ…と。
というのも、スマホやパソコンが当たり前になった生活の中で、紙に文字を書いたり絵を描いたり、というアナログな作業は幼少期に比べてほとんどしなくなっているのでは、と思うのです。なんなら面倒、手間がかかる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ほとんどの方にとって、絵日記は小学校以来馴染みがないでしょうし、経験を自分の手で形あるものにする、というのは普段しないようなことだと思うので、どこか懐かしいような、それでいて新鮮な体験になってくれていたらな!と思っています。
そしてなにより、皆各々好きなことを自由に楽しんで、島での生活をエンジョイしてくれていたのがとっても良かったです。
島には美しい景色や珍しい動物、長年受け継がれてきた文化などそれぞれの魅力がありますが、それらを存続していくためには、まず楽しい、素敵だと思ってくれる人を一人でも増やしていくことが大切だと思っています。
高齢化や過疎化が進行する中、若い世代をはじめとしてたくさんの人たちに島を楽しんでもらい、魅力を見出してもらうことこそが、島が直面する課題にアプローチできる手段の1つなのではないかと思います。
これからも島に関する様々なコンテンツやイベントを企画していきたいと考えておりますので、はなれじま広報部の今後の活躍にもご期待ください!
文:松本唯似